【オーダー】
がんこスペシャル(醤油) 1400円
半ライス 100円
“がんこ”という文脈を理解しているかどうかで評価が変わる店。
いわゆる万人受けとは真逆、塩分濃度・旨味濃度・出汁密度で押し切るクラシックながんこスタイルをしっかり継承している。
スープは一口目から塩味の立ち方が鋭い。ただし単なるしょっぱさではなく、動物系のコクと乾物の出汁が重層的に重なり、“塩分で輪郭を立たせている”設計。この辺は一条流の文法をきっちり踏襲。
日によって素材や濃度がブレるのも、がんこ的には“仕様”。その日のコンディションを含めて楽しめるかどうかが分水嶺。
麺はやや加水低め寄りで、スープの塩気をしっかり受け止める仕様。啜るとスープが一気に口内に入ってくるあの感じ、これを良しとするかどうかで好みは分かれる。
チャーシューもいわゆる“肉を食わせる系”。味入れは濃いめで、スープと完全に同じ方向を向いている。繊細さよりも、情報量と圧で押す構成。
正直、現代の淡麗・低塩志向に慣れていると最初は戸惑うレベルの強さ。ただ、この“過剰さ一歩手前”のバランスにがんこの哲学が詰まっている。
毎日食べるタイプではない。
でも周期的に欲しくなる。
この中毒性こそがんこの本質。
万人向けではないが、
この系譜をちゃんと体験できる一杯としての価値は高い。