• 2種盛りチャーシューどとんこつ(880円)

  • 2021年4月17日(土)

    昨夜はニボ美と分かれてからこちらの店を訪問です。

    今年TRY名店とんこつ部門で1位に返り咲いた都内屈指の名店です。

    18時14分に到着すると、店内には先客が未だ4名のみの状況です。

    ただ、今回はデフォルトが目当てでしたが、食券機には「2種盛りチャーシューどとんこつ」と「トッピング全部のせとんこつラーメン」のボタンしか見当たりません(汗)

    さほど空腹ではないので、結局前回と同様「2種盛りチャーシューどとんこつ」の食券を購入して店員さんに渡しました。

    そして、席に着いて待つ事8分ほどで待望のラーメンが到着です。

    表面が泡立った豚骨スープには擦った白胡麻が浮いていて、若干捻れた中太麺の上にはチャーシュー、キクラゲ、粗切り玉ネギ、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、豚骨の極めて濃密な旨味と共に、熟成した動物エキス特有の強い臭気を感じます。

    前回は豚骨が焦げた様な強い苦味を感じましたが、今回はその様な苦味が無い一方で塩味を結構強めに感じます。

    ただ、塩味が強い割には醤油の存在感が希薄である為に、タレは恐らく醤油と塩のハイブリッドである様な気がします。

    次に麺を食べてみると、中太麺が若干硬めに茹でられていて、風味には些か欠けるものの靱やかなコシや歯応えを感じます。

    因みに、前回のレビューでは低加水と記していましたが、今回改めて食べてみると加水率はさほど低くない様な気がします。

    ただ、若干粘度を帯びたスープが麺に潤沢に絡み込む為に、麺を啜り込んでも尚スープから伝わる塩味が舌に結構強く残ります。

    次にチャーシューを食べてみると、豚バラ肉のロール煮豚が結構厚めにスライスされていて、一方低温調理で仕上げた豚肩ロースが若干薄めにスライスされています。

    ロール煮豚は持ち上げると崩れるほどホロホロに仕上がっていて、噛み締めると醤油ダレの仄かな風味を背景に脂身の甘味が舌に鮮明に伝わります。

    一方、豚肩ロースは若干レア感を保っていて、噛み締めると歯応えに適度な弾力を感じると共に、赤身の旨味や脂身の甘味が舌に素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、豚骨出汁は熟成感に満ちた見事な仕上がりであるものの、若干強めな塩味が出汁の味わいを損ねてしまっている印象が否めません。

    塩味を抑えれば相当美味しい筈である為に、次回は塩味が適切である事を期待しつつ改めて訪れたいと思います。

    ご馳走さまでした。