2024/10/21 12:28
南2条界隈での仕事は切りの良いところで少し遅めのお昼となる
この日の札幌は晴天だが少し風が冷たい
前日未明初雪というかまとまったアラレが降った割には暖かいとも言える
久々のびっくり亭さんに向かう
去年一昨年、計画通りなら結構な回数通っていた筈のお店
地下に降り入店する
塩とんこつに油カストッピングで注文する
提供されスープから
思い出したこの美味しさ
油カストッピングは思っていたよりネッチョリとした歯ごたえ
ともかく美味しく食べきり店を出る
午後の仕事は暗くなりかけた頃終わる
帰宅後一通りの日常をこなしベットサイドの白熱灯を点ける
ブルンと小さな振動を感じ音した方向を見る
読みかけの伏せた本の背表紙の角に小さなカメムシ
何となくパチリと1枚
外は寒いし害は無いので放っておく
この小さなお客さんそれから毎夜顔を出すようになる
決まって白熱灯を点けて数分後
お気に入りの場所は本の角と電源コードの上
流石に少し気になってくる
寒くなってくると日当たりの良い白い壁に密集するカメムシを見たことがある
食物は果実樹液など
害虫を養うつもりもないが悪臭を放つ事もなく平和に共存している(と、感じる)
試しにてんさい糖と口髭の手入れに使っている水飴をお湯で溶かしティッシュに染み込ませた物を置いてみる
無反応
なまじ時々暖かくなり無意味に体力を消耗している今と仲間と一緒に体力を温存しつつ冬に備える
どちらがこのカメムシにとって良いのだろう
分からないがとりあえず明日林檎の切れ端を皿に置いてみて栄養を補給したかは確かめようが無いが、現れるであろう夜にカイロの上にのせ外に逃がすことを決めた
この稿を書き終えそうな今は10月31日の日付を超えてすぐの頃
本の角に陣取るカメムシさん10日前の褐色から幾分焦げ茶に近い色に変わったように思える
直ぐ傍にこんなこと考えている人間が居るなんて思ってもいないだろうな