• つけそば(850円)

  • 2022年6月11日(土)

    本日はラーコンパニオンを連れて約3年振りにこちらの店を初訪問。

    こちらは都内の名店「多賀野」出身の店主が営む横浜の人気店です。

    尚、横浜には同門である「時雨」が存在するものの、こちらは「時雨」と違って「多賀野」と同じメニューを提供している様です。

    開店49分前に到着すると、店の前では既に3名の先客が開店待ちの状況です。

    ただ、定刻より24分も早くオープンし、先ずは私の「つけそば」と共に彼女の「特製中華そば」と「大盛」の食券を購入しました。

    そして、食券を渡して指定された席に着くと、待つ事10分ほどで待望のつけ麺が到着です。

    出自のメニューを概ね踏襲しているだけあって、ビジュアル的には「多賀野」の「鴨豚つけそば」と極めて酷似している印象です。

    先ずは麺を食べてみると、低加水寄りの中細麺が硬めに茹でられていて、強靭な歯応えと共に灰分を帯びた小麦の風味を感じます。

    次にスープを飲んでみると、私個人的には「多賀野」に比べて甘味が抑えられつつも醤油が若干強めに効いている様な気がします。

    出汁は恐らく鶏や豚の動物系に煮干しや昆布と思われますが、動物系が軸を担いつつも魚介系が根底で密かに深みを与えています。

    尚、油分は恐らく鶏油が主体を占めていて、以前「多賀野」で食べた時に感じた鴨脂らしき風味は至って希薄である様に感じます。

    そして、麺をスープに漬けて食べてみると、スープの熱や旨味が伝わる事で灰分が豊富な小麦の風味が一段と輪郭を増す印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、豚腿肉の焼豚と豚バラ肉の煮豚が何れも若干厚めにスライスされています。

    豚腿肉は肉汁が些か抜け気味ではあるものの、噛み締めると強靭な歯応えを感じると共に肉質の旨味が舌に過不足なく伝わります。

    一方、豚バラ肉は赤身まで柔らかく仕上がっていて、口に入れると脂身が溶けると共に豚脂のコクや甘味が舌に存分に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、概ね出自の味わいを踏襲してはいるものの、何故か「多賀野」ほど強い感動を得る事は出来ませんでした。

    そもそも「多賀野」の味はバランス型である事から、私では検知出来ない微妙な違いが印象に影響を与えているのかも知れません。

    因みに、彼女のスープを少し飲んではみたものの、前回食べた時に比べて煮干しの風味や苦味が断然強めに効いている印象でした。

    改めて訪れる機会があれば、次回は「多賀野」のメニューの中でもお気に入りの「辛いつけそば」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。