• ラーメン(200g)

  • 台風最接近のその日に、帰郷の予定を入れてしまった。電車を始めとする交通機関が運休を、商業施設が早仕舞ないし臨時休業を続々と発表する中、予約した夜行バスからのアナウンスは無し。どうやら台風を纏ったまま関西から静岡へと突っ走るようだ。これぞ『CRAZY BUS』。
    そしてそんな日に店を開けてくれているラーメン屋の中でも【Yume wo Katare Kyoto】はCRAZYだった。
    何がって、店内の暑さが。酷暑続きのここ数年の中でも際立って異常な暑さだった今夏が、まだ終わっていないことを実感させるサウナじみた熱気と湿度。
    そんな中で、四度目の訪店で初めて注文する【ラーメン】を啜る。コールはニンニクスクナメヤサイアブラマシマシカラメ。これなら明日の朝まで何も喰わずとも乗り切れよう。
    これぞ二郎系、といった感じのマシマシ感溢れるヤサイの山が頂く白いアブラは、さながら冠雪の如し。スープが思いの他、醤油ラーメン然としたすっきり感を残した仕上がりで、思わず飲みすぎてしまいそうなほど口当たりが良かった。
    そして、この灼熱地獄でのワンオペという苦行か我慢比べみたいな過酷な状況でも、丁寧な接客と調理を続ける店員さんに脱帽。悟りを開いてしまったのだろうか。