こってりと濃厚にしてクリーミーな純白のとんこつスープ、強いコシと噛みごたえがクセになる極細のストレート麺。
関東のラーメンとは一味違った「九州とんこつ」は、好きな人にはたまらない美味しさですよね。
そんな「九州とんこつ」がいただけるお店が、横浜市港南区の上大岡にあります。
それが、上大岡駅から鎌倉街道を徒歩5分ほど北上したところにある、「ぱるぷん亭 豚」さんです。
10年前、上大岡が「家系ラーメン不毛地帯」と呼ばれていた頃、唯一家系ラーメンのジャンルに入っていたラーメン屋さん。
それからしばらく月日が経ち、家系ラーメンから九州とんこつラーメンのお店「ぱるぷん亭 豚」さんとしてリニューアルされ、今に至ります。
それから月日は経ち、上大岡にも家系ラーメンのお店が増えてきました。
そこで、「九州ラーメン不毛地帯」でもある上大岡に、新生「ぱるぷん亭 豚」九州とんこつラーメンの先陣を切ったとも言えましょう。
ただ、店名も前の店名と似通っており、インターネット上などでは今でも「家系ラーメン」のお店としてのイメージが定着しているようです。
そのため、入店と最初に「今は家系ではなくて九州とんこつなんですけど、大丈夫ですか?」とスタッフさんから念を押されました。
やはり、10年来の上大岡民には「ぱるぷん亭さんといったら家系でしょう!」というイメージがガッシリ根付いているワケですね。
さて、店内はこぢんまりとしており、カウンター席6席のみという構成です。
注文は食券機で食券を買うスタイル。
◆とんこつラーメン(750円)
◆のり(100円)
茹で時間も短いので、アッと言う間の着丼です。
スープはトロッとして、実にクリーミー。
豚骨の美味しさをギュッと閉じ込めた濃厚な風味で、反面しつこくないのでスルスルと飲めてしまいます。
豚骨の出汁にありがちな動物系の臭みもなくて、実に飲みやすい。
これは丁寧に作られたスープだなぁという事が分かりますよね。
麺は九州とんこつらしい、極細の麺です。
茹で加減は特に指定しませんでしたが、九州系のラーメン屋さんで言うところの「カタメ」程度だとのこと。
シュッとストレートな麺は、スープとの相性も実に良いです。
噛んだ感じも関東のラーメンとは一味違った、独特なコシが好印象。
海苔はトッピングした状態で8枚ありました。
スープをよく吸わせて、麺を巻いて食べるのが個人的にお気に入りです。
チャーシューは薄切りではあれど、大判なので食べ応えがあります。
薄切りにしてあるので、筋っぽさがなく食べやすいチャーシュー。
プリップリッと噛み締めれば、お口にお肉の旨味があふれます。
チャーシューが全身にまとった豚骨のコクがお口に広がって、実に美味ですねぇ。
他に、キクラゲとネギがたっぷり入っています。
九州とんこつらしく、替え玉(100円)もありました。
替え玉は個人的に好きな「バリカタ」で注文しました。
替え玉を入れてからは、卓上の紅生姜も投入です。
バリカタな麺の硬さ、紅生姜の酸味と爽やかな辛味で、最初からどんどん変わっていく美味しさを堪能しての〆となったのでした。
◆◇◆後記◆◇◆
ここ数年で、ラーメン屋さんがどんどん増えて「ラーメン激戦区」となりつつある上大岡駅近辺。
家系ラーメン系、川崎タンタン麺系、あっさり醤油系、煮干系や鶏系など色々なラーメン屋さんが出来ましたが、まだまだ九州とんこつラーメンは珍しいジャンルです。
上大岡駅から徒歩5分。
家系から進化を遂げた九州とんこつラーメンのお店「ぱるぷん亭 豚」さん。
是非とも訪れてみてはいかがでしょうか?
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