• ちゃんぽん(730円)

  • 2022年10月13日(木)

    この日は福岡で仕事を終えてから空港に向かう前にこちらの店を初訪問。

    こちらは福岡市内に5店舗を構える人気店で、既に閉店した「九産大前店」は漫画「NARUTO」に登場する事でも有名である様です。

    因みに、私がこちらを知った切っ掛けは、取引先の方々にちゃんぽんが美味しい店とご紹介頂いた事です。

    13時03分に到着すると、店内の席は概ね7割程度が埋まっている状況です。

    先ずは「ちゃんぽん」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事4分ほどでちゃんぽんが到着です。

    緻密に濁ったスープには油分が殆ど浮いておらず、丸みを帯びた太麺の上には炒めた具材が乗っています。

    尚、具材の内訳はキャベツ、モヤシ、豚コマ、ゲソ、細切りのニンジン、ナルト、ハンペン、玉ネギです。

    先ずはスープを飲んでみると、若干輪郭を残した薄口醤油の塩味と共に、熟成された豚骨出汁の円やかな味わいが口の中に広がります。

    以前「長崎亭」で食べた時にも感じた事ですが、博多のちゃんぽんは久留米豚骨を凌ぐほど強めに熟成臭を帯びている様な気がします(汗)

    一方、始めは塩味の角が微かに鋭利である様に感じたものの、食べ進めるに連れて野菜の甘味が増すと共に塩味の角が収まる印象です。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの太麺が適度な硬さに茹でられていて、極めて柔らかな歯応えと共に鮮明な小麦の風味を感じます。

    尚、風味や食感からはカン水の痕跡が殆ど感じられない事から、恐らく唐灰汁で作られた正統的なちゃんぽん麺であると推測されます。

    そして、麺に具材類を絡めながら食べてみると、様々な具材の旨味や食感が加わる事で味わいに一段と複雑な広がりが生み出されます。

    食べ終えた感想ですが、確かに間違いの無い味わいではあるものの、私には些か既視感を覚える味わいである印象が否めませんでした。

    とは言え、豚骨ベースのちゃんぽんで分かり易く味を差別化する事自体が極めて難儀である様な気もします。

    改めて訪れる機会があれば、次回は博多豚骨の店ではあまり見掛けない「味噌ラーメン」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。