• 辛味つけ麺(950円)

  •  本当は違う店を目指していたのだが、11時30分なのに行列がない。4人程の待ちだけ。それならばと、飛び込む。大崎に本店があった頃、4時間並んで食べたことがあったのが嘘のよう。辛味つけ麺の食券を買うと、直ぐに通された。カウンターに着くと、席には仕切りがあり、割スープも一席毎に用意されている。コロナ対策は、万全。
     先に辛味が届く。足りなければお代わり自由だという。5分程で着丼。麺線の綺麗に整った盛り付け。海苔の上に盛られた魚粉。嘗ては、このビジュアルに感動したなぁ。今や、多くの店で見られるようになったけど、ここはパイオニア。
     麺を啜る。全粒粉入りのエッジの立った中太麺は、喉越しもよく、噛むと心地よい弾力。小麦の香りも旨味も濃い。浅草開化楼の麺だったはず。流石の麺。
     スープに付けて啜る。スープは、昔は濃厚と思ったが、今ではシャブシャブ系。豚や魚介の旨味や野菜の甘味が凝縮していて、今でも十分に美味い。もっと濃厚だったような気がしたが、それはとみ田などを食べなれたせい?海苔の筏に乗った魚粉を溶かすと、一気に魚介の香りが増す。
     具は、スープの中に、焼豚が1枚。噛むほどに肉の旨みが広がる。メンマ・ナルト・葱の微塵切り。どれもどことなく懐かしい具。食べ進む内に、麺に辛味をまぶして食す。よい味変になる。最後は、一気に辛味をスープに投入する。
     締めは、スープ割理。昔は柚子の皮を浮かべてくれたような記憶があるが、今は柚子パウダーを自分で入れる形式に。駅ナカだから仕方ないんだろうな。
     初めて食べた時の感動は薄れたが、駅ナカで気楽にこのつけ麺が味わえるのは嬉しい。列が短かったら、また食べよう。