ヤサイアブラ
北北西3m
ついにこの日がやってきた。
最近は土日にしっかり予定が入ってしまい、定例の土昼訪問ができずにいた。忙しいのは悪いことではないし、元気に過ごせていたのでさほど問題はなかったのだが、なんだか虚無感。そう、マツジが食えないことで「忙」と漢字の通り、「心を亡くした」。そんな感じだった。
天気予報を見ると、異常なほどの北風。ワイドショーでも冷え込むことをニュースに取り上げるせいで、亡くした心を取り戻そうという本能が湧き上がる。
平穏無事に今日のマツジを終えるためには早く帰宅することが重要。考えを巡らせた結果、答えは一つ。1ロット目に入るしかない。
気付けば16時28分。松戸市本町のシャッターの前にいた。そう、PP(ポールポジション)を確保。
最初は一人で心細かったが、どんどん後ろに同志が増えていく。頼もしいぜ。
開店10分前、黒烏龍茶を購入。900円を握りしめる。2分ほど遅れて開店。後ろの人たちがスムーズに入店できるよう、握りしめた900円を素早く投入。早すぎて100円出てきた。水もとらずに一番奥の席へ。
さて着丼。スープを一口。ん?自分のコンディションが悪いのか?北風の感動がない。
食べ進めていくうちに異変に気付く。苦手な酸味を感じる。不味いわけではない、美味いのだけれどもこの酸味を感じると一気に食欲が減退する。
最後は少し苦しくなりながらも完食。久々に撃ち合いの闘いだった。
これだからマツジはやめられない。
「PP取ったぐらいで満足してもらっちゃ困るよ。これからも頼むよ」
そんな店主の声が聞こえた気がした。
少し残念な思いをしながら駐車場へ。電柱まで伸びた並びには綺麗な女性も。そんなマツジ85杯目。