• 特製中華そば(醤油)(1250円)

  • 2021年9月18日(土)

    昨日はラーコンパニオンと一緒にこちらの店を訪問です。

    因みに、私個人的には前回から約2年振りの訪問となります。

    現在は土曜のみ記帳制との事で、先ずは店頭で記帳を済ませてから指定時間に再び店を訪れました。

    すると、先に食券の購入を促された為、今回は「特製中華そば(醤油)」の食券を2枚購入しました。

    そして、食券を渡してから待つ事10分ほどで席に案内され、席に着いて更に待つ事2分ほどで待望のラーメンが到着です。

    醤油色を濃いめに帯びたスープには鶏油が膜を張っていて、強めに縮れた中太麺の上にはチャーシュー、ワンタン、味玉、メンマ、海苔、三ツ葉、白髪ネギ、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、軽やかな醤油の風味や塩味と共に、重層的でいて奥行きに満ちた出汁の味わいが口の中に広がります。

    前回よりも生醤油のキレや香ばしさが若干緩和されていて、尚且つ味醂或いは日本酒で与えた加糖的な甘味が微かに増している印象です。

    一方、醤油感が収まる事で出汁の風味が一段と輪郭を増していて、鶏の背後からは魚介節や昆布の他にも煮干しや生姜の気配を感じます。

    鶏を主軸として分厚い旨味を形成しつつも、生醤油感を敢えて抑える事で老若男女が受け入れ易い味わいに仕上げている様な気がします。

    次に麺を食べてみると、手揉みで不規則に縮れた中太麺が適度な硬さに茹でられています。

    噛み締めると歯応えにモチモチとした弾力を感じるものの、前回に比べて歯切れが良い事から熟成を一段と短めに抑えている様な気がします。

    ただ、グルテンの形成が若干不足する事で噛み応えに欠ける為に、態々熟成を抑えている割には小麦粉の風味が舌に些か伝わり難い印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、低温調理で仕上げた豚肩ロースと鶏胸肉が若干厚めにスライスされています。

    豚肩ロースは若干レア感を保っていて、噛み締めるとレア肉特有の歯応えを感じると共に上質な肉質の味わいが舌に極めて鮮明に伝わります。

    一方、鶏胸肉は黒胡椒の風味と微かな塩味を帯びていて、軽やかな歯切れを感じると共に鶏胸肉の淡白な旨味が舌に至って素直に伝わります。

    次にワンタンを食べてみると、1つは若干厚めの皮のみが茹でられていて、もう1つは同様の皮で挽肉餡を密に包み込んでいます。

    皮のみのワンタンは麺に比べて若干柔らかめに茹でられていて、皮自体の風味には欠けるものの艶やかな肌が極めて官能的な食感を与えます。

    一方、肉ワンタンは豚挽肉の中に微塵切りの紫蘇が練り込まれていて、肉汁に満ちた挽肉餡の重厚な味わいに清々しいアクセントを与えます。

    食べ終えた感想ですが、徹底的に研き上げた味わいではあるものの、私個人的には前回戴いた時ほどの強い感動は何故か得られませんでした。

    前回の味を完全に記憶している訳ではないものの、出汁の厚みが増した事で生醤油のキレを若干損なっている事が理由である様な気がします。

    私個人的には、寧ろ「中華そば(塩)」で戴いた方が出汁の厚みを素直に堪能出来る様に感じます。

    改めて訪れる機会があれば、次回は未食である「中華そば(塩)」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。