• 醤油(870円)

  • ラーメンの鬼・佐野実氏の弟子の方のお店。
    話題店がひしめく京王線エリアで6年のキャリアを持つお店。
    移転前の支那そばや毎度!を含めると更にそのキャリアは長くなる。

    そんなお店に夜営業の一番手で訪問。
    厨房の綺麗さに思わず目を奪われるほど手入れが行き届いている。
    ポップの食材へのこだわりも相当なものがあり、これは期待できそう。

    丁寧な所作で作られた一杯が有田焼の丼で提供される。
    キラキラと輝く鶏油が美しい。

    スープはその鶏油のコクを感じさせつつもベースは和風寄り。
    鰹節や昆布、椎茸など渋い和風味が存在感を示している。
    無化調ながら旨味が詰まっていて、これは素晴らしいことだと思う。

    時期に合わせて小麦の比率や加水をいじる自家製麺。
    艷やかでしなやかな細身のストレート麺ながら香りも蓄えている。
    柔らかな麺の仕上がりに啜り心地も上々。

    鶏豚の2種のチャーシューは脂分が少なく、ストイックな食べごたえ。
    火入れの管理がしっかりしているのかバサバサにはならない。
    過度に低温というわけでもなく、肉の素材を活かしながら仕上げた逸品。

    食材への強いこだわりと健康志向の両立が素晴らしい。
    ラーメンの鬼もきっと納得の一杯。