2021年8月26日(木)
昨夜は会社帰りに寄り道をしてこちらの店を初訪問。
当初は「新橋駅前ビル」内に出来た新店を訪問する予定でしたが、当面夜営業は休止との事で近隣で営業していたこちらの店を訪問してみました。
19時03分に到着すると、店内には先客が僅か4名のみの状況です。
先ずは「肉汁麺レベル1」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと生玉子が出て来ました。
卓上の「たまごの手引き」を読み、若干悩んだ末に今回は「すき焼き風」で試してみる事にしました。
そして、溶き玉子を作りつつ待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。
茶褐色に濁ったスープの上には若干の背脂が浮いていて、微かに捻れた太麺の上には肉炒め、モヤシ、刻みネギが乗っています。
先ずはスープを飲んでみると、外観から連想するイメージに反して極めて穏やかな味わいです。
出汁は豚骨や鰹節と思われますが、何れの風味も案外控えめに効いていて、尚且つ鰹節の風味が輪郭を結構鮮明に保っています。
一方、醤油ダレは比較的甘めな味わいで、尚且つ若干物足りなさを感じてしまうほど醤油の角が徹底的に削ぎ落とされています。
単調でいて至って大人しい味わいであるものの、卓上調味料で味変する事を考慮して態々控えめに仕上げている様な気がします。
次に麺を食べてみると、低加水寄りの太麺が若干硬めに茹でられていて、噛み締めると靱やかな弾力と共に小麦粉の仄かな風味を感じます。
そして、太麺にはスープが意外と潤沢に絡み込み、麺を啜り上げるとスープの穏やかな塩味が背景と化して麺の甘味が舌に仄かに伝わります。
次に肉炒めを食べてみると、薄切りの豚肉が片栗粉でコーティングされていて、尚且つ甘辛い醤油ダレで焦げ目が付くまで炒められています。
ただ、衣が厚みの大半を占めていて、片栗粉特有のプルプルとした食感を与えるものの、噛み続けても豚肉の旨味が舌に一向に伝わりません。
次にニンニクを入れてみると、スープの味に若干締まりが出るものの、ニンニクの風味が障壁となってスープの味わいが舌に伝わり難い印象です。
そして、最後に溶き玉子を麺に絡めつつ食べてみたものの、大方の予想通り生玉子が勝ち過ぎていてスープの味わいが顕著に薄まってしまいます。
食べ終えた感想ですが、残念ながら私個人的には見事にハマるポイントが有りませんでした。
ただ、穏やかな味わいが幸いして、無理なく完食出来た事が唯一の救いであった様な気がします。
残念ながら今後再訪する事は恐らく無いと思います。
ご馳走さまでした。