• 鯛塩らぁ麺(830円)

  • 2021年12月5日(日)

    本日は用事のある娘と分かれてからこちらの店を初訪問。

    川崎駅に直結するラゾーナ川崎のフードコート内のラーメン店です。

    尚、前回四ツ谷の本店を訪れて以来3年9ヶ月振りの訪問となります。

    15時37分に到着し、先ずは注文カウンターで「鯛塩らぁ麺」を注文しました。

    そして、空いた席に着いてから8分ほどで呼び出しブザーが鳴ると共に受け取りカウンターからラーメンが提供されました。

    琥珀色のスープは微かな曇りを帯びていて、ストレート中太麺の上にはチャーシュー、穂先メンマ、花麩、刻み柚子、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、若干強めでいて丸みを帯びた塩味と共に、濃密でいて臭味の無い鯛の旨味が口の中に広がります。

    前回本店で食べた時は塩味や鯛の風味に欠ける印象でしたが、今回改めて食べると塩味や鯛の存在感が一際増した様に感じます。

    出汁は鯛の鮮魚のみとの事ですが、私が味わう限りでは他の風味が複雑に絡み合いつつ旨味の層を構築している様な気がします。

    一口目に自然な甘味を感じた為、昆布は使われていると思われますが、慎重に味わうと乾物魚介と思しき微かな風味も感じます。

    ただ、何れの気配も極めて希薄である事から、出汁に含まれた成分と言うよりも寧ろ塩ダレに加えたエキスであると思われます。

    次に麺を食べてみると、中細麺が柔らかめに茹でられてはいるものの、グルテンのコシや風味に些か欠ける印象がどうにも否めません。

    本店に比べて麺が顕著に太くなっていますが、強さが増したとは言え淡麗なスープである事から、中太麺との相性は決して良くない様な気がします。

    因みに、麺には所々茹でムラによるダマが出来ていた事から、茹で始めた時の解しが不充分であると共に茹で方も些か雑である様子が垣間見えます。

    次にチャーシューを食べてみると、脂身の少なめな豚肩ロースの煮豚が適度な厚さにスライスされています。

    ただ、脂身は完全に抜け落ちていて、尚且つ赤身も若干パサ付いている為に、噛み締めても肉質の旨味が些か舌に伝わり難い印象です。

    食べ終えた感想ですが、フードコートならではのチープ感が至る所に残るものの、スープの味わいでそれらをある程度はカバー出来ている印象です。

    一方、本店で丁寧に作られたラーメンであれば、以前よりも一段と美味しくなっている様な期待を抱かせる味わいでもありました。

    と言う事で、時間が作れた時にでも四ツ谷の本店を久々に訪れてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。