• 醤油ちゃーしゅーめん(1010円)

  • 2020年11月12日(木)

    一昨日は二軒目にこちらの店を初訪問。

    人気店同士が至近距離に在る事を知ってついでに訪れてみました。

    元々は20年前に東京で創業した店で、嘗ては鶏白湯のパイオニアとしてテレビでも紹介されていました。

    15時16分に到着すると、昼食時を大幅に過ぎているにも関わらず店外では2名の先客が入店待ちの状況です。

    外で待つ事9分ほどで店内に案内され、先ずは「醤油ちゃーしゅーめん」の食券を購入して店員さんに渡します。

    そして、店内で待つ事5分ほどで席に案内され、カウンター席に着いて待つ事1分ほどでラーメンが到着です。

    肌色に濁った白湯スープに微かに捻れた中太麺、その上にはチャーシュー、半身の味玉、白髪ネギ、刻みネギ、刻み玉ネギ、糸唐辛子が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、濃密な鶏のコクや旨味を感じるものの、サラリとしていて鶏白湯に有りがちな油っぽさやベト付きを殆ど感じません。

    鶏白湯に魚介風味の醤油ダレを合わせたスープとの事ですが、確かに鰹節らしき風味が控えめではあるものの舌にクッキリと伝わります。

    一方、醤油ダレは微かに甘味を帯びていて、尚且つ醤油の風味や塩味を軽めに抑える事で鶏白湯の旨味を堅実に底上げしている印象です。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺が適度な硬さに茹でられていて、肌艶やモチモチとした歯応えからは熟成の痕跡を色濃く感じます。

    ただ、中太麺では粘度の低いスープの絡みに欠けていて、尚且つ熟成した多加水麺では小麦粉の風味にも欠ける為に、麺を啜り込むと一転して貧相な味わいに感じてしまいます。

    次にチャーシューを食べてみると、豚バラ肉のロール煮豚が薄めにスライスされていて、一方でヘタはブロック状に切ってフライパンで炒めてあります。

    煮豚は箸で持ち上げると崩れるほど柔らかく煮込まれていて、若干甘めな醤油ダレの味わいを背景に脂身の甘味が舌に鮮明に伝わります。

    一方、ヘタは弾力を存分に保っていて、噛み締めると炒めた赤身の香ばしい風味と共に、滲み出た肉汁のコクや甘味が口の中にジワリと広がります。

    そして再びスープを飲んたのですが、何時の間にか玉ネギの嫌な甘味が乗り移っていて、申し訳無いとは思いつつもスープを半分近く残してしまいました(汗)

    食べ終えた感想ですが、スープの味わいは素晴らしかったものの、麺や具材との相性については私個人的には些か不満を感じました。

    生のネギ類が決して得意でない私にとって、こちらの玉ネギはその嫌な特徴を存分に保っている様に感じます(ネギ好きにとっては寧ろそこが堪らないのでしょうが・・・)。

    改めて訪れる機会があれば、次回は是非「つけめん」を「玉ネギ抜き」で試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。