• 世界一忙しいラーメン(850円)

  • 「人類みな麺類」や「くそオヤジ最後のひとふり」など、ユニークなネーミングの店舗を展開する大阪のUNCHI(株)がプロデュースしたラーメンが、高速道路のSAで提供されている。

    山陽道上りの三木SAと中国道下り加西SAの2ヶ所だが、本日は通りかかった三木SAに初訪麺。

    券売機をポチると厨房には自動でオーダーが通るシステム。おばちゃん2人の共同作業で一杯を作っている。

    茹で上がった麺は、バキューム式の湯切りマシンでブィーン!スープの入ったどんぶりに移してから、トングで一応麺線を整えているのが微笑ましい。具を盛り付けて完成。

    スープは濃く醤油が効き、かつ甘みがある。濃いのだがカドは取れ、塩っぱくはない。柑橘がほんのり香り、多めに浮いた鶏油と良く合っている。ぬるいとまでは言わないが、熱々ではないのが少々残念。

    麺は全粒粉入りの中太ストレートタイプ。ちょいかための茹で加減で、ややザク気味の食感。中加水麺のせいなのか、もしくは準強力粉を使っているのか、理由は分からないが、茹で置き麺ぽさが若干ある。

    チャーシューは結構大ぶりな肩ロースが2枚。レアとまではいかないが、食感しっかりめでうまい。メンマが数本、柔らかめで臭みは無く、丸い味付け。このタイプのラーメンによくある穂先メンマではない。白髪ねぎはかなりかためのジャキジャキ食感で、濃く甘めのスープや、ザクムチ麺との相性良し。

    アラを探せば幾分かはあるのだが、SAのフードコートで、この値段で、しかも24時間食べられるラーメンとしては素晴らしいクオリティ。該フードコートを営業するシンエーフーヅ(株)と、プロデュースを担ったUNCHI(株)、それぞれのご担当に敬意を表したい。ご馳走さま。