• 特製中華そば・醤油(1200円)

  • 2021年6月3日(木)

    昨夜は在宅勤務を終えてからこちらの店を訪問です。

    偶々Twitterでリニューアルの情報を見て、好奇心を抑え切れず衝動的に訪れてしまいました。

    18時40分に到着すると、店内の待合席では2名の先客が空席待ちの状況です。

    先ずは「特製中華そば・醤油」の食券を購入し、店内で待つ事僅か5分ほどで席に案内されました。

    そして、食券を渡して席に着くと、更に待つ事6分ほどで待望のラーメンが到着です。

    透明なスープは醤油の強めな色目を帯びていて、手揉みで縮れた中太麺の上にはチャーシュー、味玉、メンマ、刻みネギ、海苔が乗っています。

    ただ、一見する限りでは何かを変更した痕跡は一切見当たらず、外観だけからリニューアルに気付く事は殆ど不可能である様な気がします。

    先ずはスープを飲んでみると、従来の鶏主体の味わいとは一転して、煮干しを主体とした乾物魚介類の風味が顕著に存在感を増しています。

    出汁は鶏や豚に魚介類との事ですが、以前に比べて豚の風味が増しているものの、それ以上に魚介類の風味が前面に突出している印象です。

    ただ、煮干し等の乾物魚介が主張しつつも雑味は殆ど感じられず、若干強めに効いた醤油の風味と見事な一体感を保っている様に感じます。

    尚、香味油は玉ネギや生姜を揚げたラード主体の油と思われますが、香味油が以前より減っているので明確に素性を感じ取る事は出来ませんでした。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺が適度な硬さに茹でられていて、靱やかなコシや歯応えと共に小麦粉の仄かな風味を保っています。

    そして、不規則に縮れた麺にはスープが存分に絡み込み、啜り込むと麺とスープの風味が重なり合う事で味わいに一段と深い奥行きを与えます。

    次にチャーシューを食べてみると、吊るし焼きで仕上げた豚バラ肉と豚肩ロースの焼豚が若干厚めにスライスされています。

    何れも仄かに燻煙の香りを帯びていて、引き締まった肉質の歯応えを感じると共に、焼いた事で凝縮された赤身の風味や脂身の甘味が舌に鮮明に伝わります。

    ただ、スープ以外には特段リニューアルの形跡が見当たらず、自ら味わう限りでは麺や具材はリニューアル前と一切変わっていない様に感じます。

    食べ終えた感想ですが、以前に比べて魚介が存在感を増していて、私個人的には自分好みの味わいに若干近付いた様な気がします。

    ただ、確かに美味しいとは感じるものの、衝撃を受けるほどの味わいには今一歩達していないと言うのが私の率直な印象です。

    一方、今はリニューアルして間も無いので、未だ味が熟れていない為に真価が発揮し切れていない様に感じます。

    改めて訪れる機会があれば、リニューアル前から私に衝撃を与え続けて来た「中華そば・塩」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。