• ラーメン(850円)

  • 2021年9月11日(土)

    今夜はラー娘と分かれてからこちらの店を初訪問。

    通る度に行列を見掛ける為、何気に前々から気になってました。

    開店の7分前に到着すると、店の前では1名の先客が開店待ちの状況です。

    外待ちの間に注文を聞かれた為、今回は標準的な「ラーメン(塩)」を注文しました。

    そして、開店と共に店内に案内され、席に着いて待つ事6分ほどでラーメンが到着です。

    琥珀色の清湯スープは旨味で若干濁っていて、ストレート細麺の上にはチャーシュー、穂先メンマ、白髪ネギ、クレソン、糸唐辛子が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、穏やかな塩味と共に淡麗でいて重層的な出汁の旨味が口の中に広がります。

    店名に「利尻昆布」と銘打っている為、昆布の風味を押し出ているのかと思いきや、実際は様々な旨味が幾層にも積み重なっています。

    出汁は豚や鶏の動物系、魚介節や昆布に根菜と思われますが、凡ゆる旨味が突出する事なく緻密に調和している印象です。

    尚、根菜類は甘味の質から玉ネギやニンジンと思われますが、スープの香りから判断すると主体は生姜である様な気がします。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると低加水麺特有の粘りと共に小麦粉の鮮明な風味を感じます。

    そして、細麺にはスープが潤沢に絡み込み、スープの旨味と麺の甘味が口内で混ざり合う事で味わいに一段と深い奥行きを与えます。

    次にチャーシューを食べてみると、豚バラ肉のロール煮豚が適度な厚みにスライスされています。

    肉質はホロホロに仕上がっていて、噛み締めると深めに染みた醤油ダレの味わいが背景と化して脂身の甘味が舌に鮮明に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、淡麗でいて旨味が幾重にも織り重なっていて、一定の満足感を与えつつも身体に染みる優しい味わいでした。

    ただ、身体に優しい味わいではあるものの、私個人的には「森や」の様な身体が無意識に欲する域には未だ至っていない様に感じます。

    改めて訪れる機会があれば、次回は「醤油」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。