出張で訪れた水島、私は夕食のお弁当を買いに自転車でホテルから近くのHっともっとへ。
自転車で近くを通りがかるとそこにはニンニクと脂の匂いと長蛇の列。気がついた時、私の手にはプラスチックのカードが数枚、促されるまま着席し、初めての店のはずが手慣れた所作で呪文を唱える。すると目の前には匂いの元凶が勢いよく着丼した。次の瞬間私は数日ぶりの食事のような勢いで目の前のラーメンを貪り食っていた。昼に食べた弁当のことなどとうに記憶の彼方だ、それ程までに感動的な美味さだった。
誰よりも早く完食した私はこの気持ちを忘れぬうちに外の喫煙所でタバコを吹かしながらレビューを打つ、iPhoneの画面のヌルヌルが先程の脂の量を物語る。
最近あまり元気が無く、食欲も少し落ちてきていたが、ここのニンニクと脂が私に力を与えてくれた。これで明日の客先も来週の健康診断も問題ないだろう。