• ラーメン(1050円)

  • SUSURUのガチネーターからずっと気になっていた。百名店入りが濃厚な新店さん、絶対美味いやん。てか並びなく入れたのマジか。

    調べたところ、べんてんインスパイアであるということで、これはビール必須か?必須でしょう。いただきます。

    着丼すると、まだら模様のスープが目に入った。不思議な見た目だ。
    せっかくなので、麺を繰る前にその不思議なスープを3口。
    うっおおぉぉ……、やっぱりそうか。スープの黒い部分をすくえば魚、白い部分をすくえば豚。あわせて豚魚の濃密な旨味がする。どちらも粘度の高い固いスープだけに混ざらず交互に楽しむことができる、なんて楽しいスープなんだ。
    そしたら麺をすする。角の立ったクミクミした麺はほどよい煮え具合。蕨の永太の時も思ったが、今のままでも美味いのにこれをつけ麺にしたらどれだけ美味いんだろうと期待を持たせる麺。べんてん系はいつもこう来る。ずるいぜ。
    チャシューは肉感、ふわっと感、ほんの少しの燻し感が全て適度+1。とても美味しく、アクセントありつつ、丼のバランスを崩さない。ネギ海苔メンマも程よい変化で、どこまでも芯のブレない美味しさがあった。

    豚と魚以外の素材も使われているでしょうが、スープも麺も具材も全てが美味しい上で、すべての要素がただ豚魚をダイレクトにぶつけるための装置として働いている、豚魚の旨さに突き抜けたラーメン。食った瞬間から食ったあとまで、常に豚魚を感じ続けてほんとうに豚魚のことしか考えられない。
    動物質の旨味の極致といったところか、何にも邪魔されず豚魚の旨いところだけにずーっと浸れる幸せ。
    今年はべんてん、永太、みのひと3つのべんてんライク(1つは本家だけど)なミックススープを摂ったが、魚のべんてん、豚の永太、両方のみのひと、同じ豚魚でありながらこうも個性が出るかというバランスの妙技を見た。
    ミックスは没個性的と思っていた自分を恥じた。ダブルスープはこんなにも楽しい。