• うしめしセット(900円)

  • 2023年12月18日(月)

    昨日は福岡で客先に向かう前に昼食を摂るべくこちらの店を初訪問。

    と言うか、博多駅付近に「しばらく」がある事に今まで全く気付きませんでした(汗)

    11時22分に到着すると、昼時前である事から先客が僅か4名のみの状況です。

    先ずは「うしめしセット」の食券を購入し、着席して食券を渡すと麺の硬さを尋ねられました。

    迷わず「普通」と伝えると瞬時に牛丼が到着し、牛丼の写真を撮り終えた瞬間にラーメンが到着です(早!)

    薄らと乳化されたスープの中には細麺が盛られていて、その上にはチャーシュー、キクラゲ、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、適度でいて輪郭が保たれた塩味と共に、サラリとしながらも力強い豚骨出汁の旨味が口の中に広がります。

    出汁は恐らく豚骨のみと思われますが、骨っぽさや熟成感が僅かに残されながらもゼラチン質と豚脂が味わいの軸を担っている印象です。

    また、大枠での印象は「福重店」と似た範疇ではあるものの、こちらの方が塩味や化調によるメリハリが強めに効いている様に感じます。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が硬めに茹でられていて、噛み締めるとザクリとした食感と共に鮮明な小麦の風味を感じます。

    とは言え、茹で足りない低加水麺の粘りを帯びた食感ではなく、熟成された麺帯の張りから生まれる食感に限りなく近い様な気がします。

    そして、艶やかな細麺にはスープが潤沢に絡み込み、小麦の甘味にスープの旨味や塩味が重なる事で味わいに豊潤な膨らみが生まれます。

    次にチャーシューを食べてみると、脂身の乗った豚肩ロースの煮豚が若干厚めにスライスされています。

    肉質はパサ付く事なく肉々しい弾力を帯びていて、尚且つ赤身のエキスや脂身のゼラチン質が抜ける事なく潤沢に保たれている印象です。

    一方、牛丼に使われている牛肉は甘さ控えめでいて生姜が強めに効いた濃いめな醤油ダレで煮込まれています。

    肉質はパサ付く事なく仕上げられていて、噛み締めると醤油ダレと牛脂が混ざる事で生まれる独特なコクや甘味が舌に存分に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、私個人的には「福重店」よりも味わいに一段とメリハリが効いたこちらの方が断然好みに近い印象を抱きました。

    改めて訪れる機会があれば、次回は「おびろラーメン」と名付けられた塩ラーメンを是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。