ビネガーヌードル、参上。
久しぶりの週一らーめん。のれんをくぐった瞬間、目に飛び込んできたのは「限定:ビネガーヌードル」の文字。
——ほう。
迷う理由が、ない。
なにせ私は、カナキンラーメンにお酢をドボドボ注いで食べるような人間だ。酸っぱいラーメンへの耐性どころか、むしろ歓迎する側の人間である。秒で注文した。
着丼。
と同時に——来た。お酢の香りが、鼻腔を直撃した。「ただならぬ」とはまさにこのことである。湯気の向こうから漂ってくるのは、もはや予告ではなく宣言だ。
「私は酸っぱい。覚悟しなさい。」
一口すする。
おお……これは……結構な酸っぱさですな😅
でも、不思議と嫌じゃない。キツい酸味じゃなく、後を引くような、爽やかな酸み。スープの奥にちゃんとうまみがいる。これはこれで、アリだ。十分アリだ。
ただ——食べ進めるうちに、なんとなく物足りなさを感じてくる。
美味しい。美味しいんだが……なんか、足りない。
考えながら麺をすすること数分。
あっ。
辛味だ。辛味がいない。
そうか、そういうことか。私の中で「酸っぱい」は常に「辛い」と二人三脚だったのだ。長年連れ添った相棒の不在に、ようやく気づいた。
躊躇なくラー油をぐるり。一味をぱっぱ。
——完成した。
酸っぱ辛い、背徳のラーメンが。
一人でひとり納得しながら、残り汁まで飲み干しそーになる。ビネガーヌードル、ヤバいなお前、また来る。