• かやくそば(950円)

  • 今日は表参道/青山にいて。意外なほどドーナツ化現象というか、青山ってイメージほどお店がないんですよね。246沿いは駅間もあり案外不便なところで人はまばら、それでいて地代は高いんだろうからお店がなくなり駐車場になったりしている。残ったお店も変わることなくボロいまま。そんな印象を今日も受けました。

    結構前に行ったこのお店。当て感で行ったら全然着かなかった。。そんな狭い路地にあるこのお店は青山にある貴重な中華屋さん。らーめんと書きながらレバニラなんかも作るため、昼はかなり埋まっています。スローモーなおばちゃんがホールで、透明ガラス越しの、戦場の様に無言で鍋を振りまくりたまにドラゴンの炎のような爆発を産む厨房とのコントラストが奇妙。

    前は確か普通にラーメンだったので、今回は「別れ」。つまりカツ丼じゃなくカツ煮とごはんみたいな形の、かやくそばにしてみました。

    野菜炒めをあんかけ状にしたものがまず先に運ばれ、眺めていると、醤油ベースの素ラーメンがやってきて。これを好きにマリアージュさせなさいということなんでしょう。
    しかしこうして見てみると、食べ方がわからなくなるもので。レンゲに野菜とあんかけをすくって、少しの麺を食べて、レンゲを口に入れて合体。。するとかなりの量で先に麺を飲んでしまう。
    レンゲですくってスープに落として合体したのを口に運ぶやり方に落ち着くかと思いきや、これまた量が少ないのでスープに沈む。沈むとあんかけも何もなくなってしまうので、麺の上に置くのが良さそうです。

    しかしあんかけって冷めにくい。炎を吐くほどの中華鍋で炒めたものはなかなかの温度。昨日に続いて軽いヤケド。アツアツは嬉しいものの涙が出ます。
    そうそう、ここは和風らーめんというだけありスープはラーメンというよりうどんとかそういったものに近く感じました。そこらへんが「そば」と書いてある所以(yuen)か。麺は太めで完璧にラーメン。おかしな食べ物です。

    良い点は、最初からスープとあんかけがくっついていないのであんかけを堪能できるところ。自分の好きな「ゆるさ」であんかけを食べられるのは良いかも。とはいえ、全量をちまちまとレンゲで食べていると、少しイライラが。。そういう人は最初からあんかけがかかったものを頼むと良いかも。
    さりとて、ここ青山ではやはり貴重なスポットだと思います。チャイニーズのやってる中華であれば外苑前の三喜園とかオススメがありますが、やはり日本人のやっている定食中華はちょっと違う。なくならないで欲しいと思います。