• 小ラーメン(780円)

  • 2022年9月10日(土)

    昨日は名古屋のから来たラ女子のリクエストでこちらの店を初訪問。

    12時36分に到着すると、店の前では5名の先客が入店待ちの状況です。

    外で待つ間に麺量を尋ねられ、私は「小ラーメン」の麺半分、彼女は標準の「小ラーメン」と伝えました。

    そして、待つ事12分で店内に案内され、先ずは「小ラーメン」の食券2枚を購入してから席に着きました。

    すると、待つ事6分ほどでコールの合図を受けた為、毎度の如く「ニンニク、脂」とコールすると共にラーメンが到着です。

    非乳化スープの上には分厚い油膜が浮いていて、灰分を含んだ太麺の上にはチャーシュー、茹でたモヤシとキャベツ、背脂が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、甘味や酸味を帯びた醤油ダレの風味と共に、シンプルでいて力強い動物出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は豚主体と思われますが、骨っぽさが至って希薄である事から、豚骨と言うよりも寧ろ肉質のエキスが主体を占めている様に感じます。

    一方、タレは「二郎」の特徴である加糖的な甘味を帯びていて、尚且つまるで微量の酢を含んでいるかの如く軽やかな酸味を備えています。

    自ら味わう限りでは、タレで味わいの輪郭をクッキリと描きながらも、出汁や化調で土台となる旨味の層を手堅く底上げしている印象です。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの太麺が若干柔らかめに茹でられていて、噛み締めると灰分が残された小麦の香ばしい風味を感じます。

    そして、麺にはスープと共に油分が存分に絡み込み、小麦や豚脂の甘味とスープの酸味が重なる事で味わいに魅惑的なフックが生まれます。

    次にチャーシューを食べてみると、こちらも「二郎」の特徴と言われる豚腕肉らしきロール状の煮豚が極めて厚めにスライスされています。

    肉質は弾力を保ちながらも柔らかく仕上がっていて、噛み締めると深めに染みた醤油ダレの風味と共に赤身の旨味が舌に存分に伝わります。

    次に野菜類を食べてみると、幾分柔らかめに茹で上げられてはいるものの、繊維質の食感と共に素材の甘味が適度に保たれている印象です。

    食べ終えた感想ですが、非乳化スープが豚の力強い旨味を与えつつも、仄かな酸味を加える事で食べ易さを両立させている様に感じました。

    一方、 彼女はインスパイア系との違いに最初は戸惑っていたものの、結果としてはこちらの方が断然自分好みの味わいであるとの話でした。

    私は二郎系だと「小ラーメン」の麺半分しか注文しないものの、この味わいであれば麺を半分に減らさなくとも完食出来そうな気がします(笑)

    次回は極めて空腹なタイミングを狙って、人生初となる標準の麺量に挑戦してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。