• 支那ソバ(820円)

  • 鶏と豚の動物系をベースに、煮干しや昆布などの魚介系を加えた醤油味のスープ。麺は自家製の細麺。平笊で湯切りされ、きれいに折り畳んで盛られる。やや加水率高めで、食感は悪くない。
    チャーシューは小さめのが2枚。タレに漬け込んで、ハチミツを塗りながら香ばしく焼き上げたもの。縁に焼き目が付いて、しっかりした食感。メンマは非常に薄味。柔らかくて量もそれなりだが、主張は一切ない。具は他に刻みネギ、海苔。

    外連味が一切ない王道の支那ソバ。
    スープは熱々であっさりだが、鶏や魚介の旨味はしっかり感じられる。麺は湯切りから盛り付けまで、無駄のない動きで見た目にも美しい。
    焼いたチャーシューに脂身はなく、支那ソバらしいもの。メンマはちょっと弱すぎる。
    具は少々寂しい。ただ、ワンタンを乗せると一気に1200円に跳ね上がるのよね。

    中盤から終盤にかけては、揚げネギを貰ってアクセントにする。
    卓上の容器がほぼ空だったのは、きちんと店員がチェックすべきだと思うの。
    長ネギに鷹の爪を加えて、弱火でじっくり揚げたもの。ネギ油を作る際の副産物だね。
    あと、白黒胡椒も少量振り入れて完食。

    店主は浜田山の「たんたん亭」出身。
    高円寺の「麺屋 はやしまる」や中延の「荏原町 しなてつ」、桜ヶ丘の「支那ソバ すずき」など、この店出身のラーメン屋も多数あり、都内の老舗的存在。
    ただ、六本木、五反田、武蔵小山の支店はいずれも閉じており、かつての勢いはない。

    2019年10月、消費税増税に伴い麺類21〜130円値上げ。元々外税表記だから、2%値上げするだけでいいと思うんだが。
    なぜか"チャーシューワンタン担担麺"だけ、飛び抜けて値上げ幅が大きい。