• 子羊(ラム)豚骨つけ麺(ノーマル) 大(780円)

  • ラムのゲンコツに豚骨を合わせた、スパイス香る濃厚な醤油味のつけダレ。ラムの比率は30%で、残りは豚の頭や背骨など。香味油はラム油。表面にはクミンシード(粒)が散らしてある。
    麺は自家製の極太麺。水で締められて弾力が非常に強く、きれいに折り畳まれている。デュラムセモリナ粉配合で、量は300g。大まで同価格。
    チャーシューは大きい豚バラ肉の煮豚。冷えた脂身は微妙だが美味しい。刻んだチャーシューは、ラム肉を真空低温調理したもの。癖はあるが臭みはない。具は他に穂先メンマ2本、パクチー。カットレモンが添えられる。
    つけダレの具は刻み玉ねぎ、万能ねぎ。

    店員に食券を渡すと、コップにお茶を注いでる間にもう提供される。
    開店直後だから、見込みで茹でて水で締め置いてあるのか。食前の漢方薬を飲む暇すら与えない素早さ。
    濃厚なラムのスープとクミンシードが融合した、不思議な味わいのつけダレ。癖は強い。
    麺は茹で置きだが、食感、色艶ともに満足のいく代物。つけダレがよく絡んで美味い。
    チャーシューは、豚バラ肉は香ばしく、レアのラム肉はジューシーで非常に美味。
    穂先メンマは柔らかく、つけダレの刻み玉ねぎの食感が絶妙なアクセント。

    卓上の調味料が豊富なのも特徴。
    中でもカルダモン生姜の甘酢スプレーは、麺にかけることで味がさっぱりする。
    一方、オススメのほうじ茶は、良さがまったく分からず。何回かに分けて入れてみたが、スッキリもしなければ相性の良さも感じられない。
    MENSHOスパイスや黒胡椒の方が、よほどつけダレに合っていた。七味唐辛子は微妙、ラー油は唯一使用せず。辛味は味を壊す気がしたので。
    終盤には、麺にレモンを絞ってよりさっぱりと。甘酢との相乗効果も期待できる。

    スープ割りは、スープに加えて万能ねぎも結構な量入れてくれる。
    ちょうどいい濃さになったスープを、最後まで飲み干してごちそうさま。
    やはり、最後までクミンシードが気になる。悪い意味でなく、口当たりという点で。

    市ヶ谷の「麺や 庄の」の別ブランド。同グループの5店舗目に当たる。
    居心地はお世辞にもいいとは言えない。
    店内は非常に忙しなく、カウンターの一番奥の席だと、出入りする店員とたびたび身体が触れる。とくに謝罪がある訳でもない。

    11時半過ぎ着で、テーブル席は埋まっていたが、カウンター席には誰も居らず。
    かと思えば、12時12分の退店時には18人待ちの大行列に。たまたま幸運だっただけか。
    この混み様なら、茹で置きも致し方ないのかな。でないと、列がさらに伸びるんだろう。

    プロ野球・巨人-阪神、東京ドームでの観戦前。この時点ではマジック5。