• 中華そば(780円)

  • 2020年10月20日に開店した大衆食堂と銘打った居酒屋。台湾料理屋との趣もあるが、メニューの幅は広い。

    敢えて木を多用したレトロ感を見せる演出と、ネオンで飾られたいわゆるインスタ映えの対比が面白い。

    居酒屋と侮るなかれ、運営に東京蒲田の名店・宮元出身のスタッフが参画していることもあり〆のラーメンも充実している。

    担々麺、まぜそばもあるが初手は中華そばを。
    専門店と遜色のない本格的なビジュアルの一杯が提供される。
    手前には牛すじ煮込みがひと塊乗っており奥では鶏むねチャーシューも控える。

    スープは牛すじ煮込みの影響か、甘じょっぱい醤油の効いた味付けになっている。
    必然的に牛の旨味も溢れ出すのがセールスポイントか。

    麺は細めのしなやかなタイプ。
    ラーメン食べ歩くぞ!という気持ちでは少し頼りない。

    しかし、業態柄飲んだ締めに使うことが多くなる中で、多少お腹がキツくてもスルスル入れられるのは高得点ではなかろうか。

    牛すじ煮込みはそれ以上でも以下でもない食べ応えが感じられこれでお酒に戻るというのもあり得そう。
    鶏チャーシューも低温仕上げで、おつまみに肉刺しがあることから、設備もあるのだとは思うが本格的な食感に感心させられる。

    業態に合わせながら業態を超えた本格的なラーメンを提供する創意工夫に拍手。