• 特中華そば(980円)

  • 2021年3月23日(火)

    昨日は久々に出社したついでにこちらの店を初訪問。

    11時47分に到着すると、店内では2名の先客が空席待ちの状況です。

    先ずは「特中華そば」の食券を購入して店員さんに渡すと麺の量を尋ねられました。

    麺量を無料で中盛まで増やせる様ですが、今回は「並盛」と伝えて店内で空席を待ちました。

    すると、待つ事4分ほどで席に案内され、席に着いて更に待つ事9分ほどで待望のラーメンが到着です。

    濁った肌色のスープには刻み玉ネギが浮いていて、艶やかなストレート中太麺の上にはチャーシュー、メンマ、味玉、ナルト、刻みネギ、海苔が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、穏やかな醤油の風味や塩味と共に、動物と乾物魚介から成る出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は鶏や豚に魚介節と思われますが、魚介節の風味が強めに押し出されていて、動物系は密かに味の土台を支えている印象です。

    尚、動物系は旨味以上にコラーゲンの存在感が強い事から、ガラと言うよりも寧ろモミジやゲンコツが主体である様な気がします。

    一方、魚介の味わいは出汁の他にも魚粉で与えている為に、無垢な乾物魚介の香ばしい風味がスープの中で適度に保たれています。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺がほど良い硬さに茹でられていて、風味には若干欠けるものの靱やかなコシや歯応えを保っています。

    ただ、スープの粘度が比較的緩い為に、中太の多加水麺だと絡みに若干欠ける事でスープの味わいが舌に些か伝わり難い印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、炙って仕上げた豚肩ロースの煮豚が結構厚めにスライスされています。

    肉質はホロホロになるまで煮込まれていて、噛み締めると炙った肉質の香ばしい風味と共に、ゼラチン臭を帯びた脂身の甘味が舌に素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、私個人的にはスープの味が若干弱い上に麺との相性にも今一つ欠ける印象を受けました。

    あと、これは完全に私の好みの問題ですが、比較的穏やかなこのスープに対して刻み玉ネギは些か合わない様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、次は「味噌つけめん」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。