三条会商店街内にある、今年1月にオープンしたばかりの新店。夜は居酒屋、昼は麺屋、奇しくも同商店街の【てら田や】と同様の二刀流営業。店名に《ラーメン》を冠してこそいるが、現時点でメニューは汁なしのみ。値段はレギュラーの200gで1000円(赤は辛口で+100円)。〆飯付きとは言え、コスパの良いイメージのあるまぜそば系にしては少々高めの設定。
着丼。ニンニク、背脂、フライドオニオンのジャンク系トッピングと、低温調理のロース&炙りバラ煮豚のチャーシュー2種、カットレモンに彩りのクレソン……ぱっと見では手の内、味が読めないが果たして。まず太麺の一口目で魚介が香り、軽く混ぜて二口目で豚骨醤油ダレのこってりした甘みと旨味。さらに混ぜての三口目で二郎風要素が効いてジャンク好きにはたまらないテイストに。そして終盤、添えられたカットレモンを絞ってさっぱりと味変。うん、これは美味い。味と食感のレイヤーが、練られた重ねられ方をしている。安直な二郎系インスパイアではない。むしろ別物。京都市内ではここでしか食べられないであろう、オリジナリティのある一杯。値段の価値あり。