• 濃厚豚骨魚介つけめん(1200円)

  • 2021年4月10日(土)

    昨日は2軒目にこちらの店を約4ヶ月振りに訪問です。

    定刻の30分ほど前に到着し、先ずは「濃厚豚骨魚介つけめん」と「金華豚肉汁シウマイ」、更に「ハイボール」を注文しました。

    そして、定刻と共に店内に案内されると、席には何時ものジュースと一緒に「自家製かりんとう」がスタンバイされていました。

    店主の説明を一通り聞き終えて、かりんとうをツマミにハイボールを飲んでいると、待つ事僅か5分ほどで待望のつけ麺と焼売が到着です。

    尚、店主の説明に寄ると、麺には従来使っている「農林61号」以外にも小麦粉の原種とされる「スペルト小麦」を使い始めたとの事です。

    先ずは麺だけを食べてみると、胚芽の香ばしさや小麦粉の甘味が以前にも増して舌に鮮明に伝わります。

    次にスープを飲んでみると、粘度を強く帯びている割にはスッキリとした後味で、動物的な風味を幾分抑える事で魚介の存在感を前面に押し出しています。

    一方、スープからは加糖による甘味を結構強めに感じるものの、甘味の角を丸める事でスープの味わいに違和感を与える事なく自然な調和を保っています。

    そして、麺をスープに漬けて食べてみると、濃厚なスープが存分に絡み込むにも関わらず、噛み締めるとの麺の甘味がスープの味に負ける事なく舌に鮮明に伝わります。

    金華豚の豚骨を使う事でスープの味わいを上品に保ちつつも、麺の風味を格段に高める事で両者の存在感をバランス良く近付けている様に感じます。

    一方、スープの中には分厚い豚バラ肉の煮豚が仕込まれていて、噛み締めると雑味やしつこさを一切含まない脂身の澄み切ったコクや甘味が舌に存分に伝わります。

    尚、金華豚を使った焼売は豚肉の純粋な旨味に満ちていて、私個人的には「とみ田」のTOKYO Xを使った焼売をも凌駕する素晴らしい味わいだと思います。

    食べ終えた感想ですが、金華豚を扱い始めてから試行錯誤を繰り返す中で、スープの味は概ね固まりつつある様な印象を受けました。

    一方、麺は配合を変える事で風味が飛躍的に増していて、濃厚なスープに漬けても尚存在感を保っている辺りは賞賛に値すると言っても過言ではありません。

    今後の更なる進化を期待しつつ、また素晴らしいつけ麺を堪能しに訪れたいと思います。

    ご馳走さまでした。