• ラーメン(850円)

  •  雨風強いが、平日だからと、近くで会議があったので寄ってみる。3年ぶりくらいか。それでも7人ほど並んでいる。流石、竹岡ラーメンの聖地。
     20分ほどして店内で待たせてもらう。すっかり腰を据えて、梅割りで出来上がってる地元のおじいさんたちもいる。その10分後に席に着く。ラーメンを頼む。600円くらいだった記憶があったが、11月1日に値上げをして850円になっていた。都会並みの値段設定に驚く。
     10分後に着丼。醤油の香りが強い。真っ黒なスープと厚切りの焼豚が、竹岡らしい。
     スープを啜る。焼豚の茹で汁をお湯で割っただけのスープ。昔は麺の茹で汁ごと割っていたが、最近はお湯になった。焼豚を煮ているので、豚肉の旨味と甘味が醤油に溶け出し、円やかになっている。化学調味料も結構入っていそう。独特のスープだ。塩気は強い。
     麺は、スーパーでよく売っている棒状の乾麺。中細の縮れた麺は、ボソボソとしたジャンキーな食感。縮れているので、スープをよく持ち上げる。今日は、やや茹で過ぎ。コシがなく、デロンとしている。まあ、このつくりムラも、ご愛敬。
     具は、ゴロッとした焼豚が4枚。一見、焼豚麺かと思うほど。醤油でじっくり煮込まれた焼豚は、味も濃く柔らかい。この焼豚は、旨いと思う。厚さも3センチほどはあるか。アッサリと味付けたメンマ、海苔、刻み玉葱も。刻み玉葱の薬味を50円で追加する人も多いが、結構塩っぱいスープなので、よくその気持ちは分かる。自分も頼めばよかったと思った。
     値段は都会並みで、味はローカル。昔は安くてよかった。正直、この一杯に850円は高いなぁ。客層の平均年齢は高く、圧倒的に男が多い。寒い漁から戻ってきたら、この塩っぱい温かな一杯は嬉しいだろうな。そんなローカル食。何故、こんなに並ぶのか理解できないなぁ。