• ロブスター味噌らぁ麺(500円)

  • 丸鶏と海老でダシを取った味噌味のスープ。タレには福井県の(株)米五の味噌を使用。濃厚かつクリーミーで、味はかなり濃いめ。香味油はオマール海老油。麺は豊華食品工業の縮れた平打ち中細麺。スープがしっかりと絡む。量は150g。
    ロブスターは半身の伊勢海老。殻ごとオーブンでバター焼きにしたもの。ぷりぷりと弾力があって、食べ応えがある。もちろん、海老味噌(中腸腺)も美味しい。チャーシューは4枚。分厚くて、箸でつまむと崩れるほど柔らかい。メンマは甘味の強いもの。具は他に長ねぎ。

    高級食材を惜しげもなく使っているだけあって、スープは濃厚で美味。厨房からミキサーの音が聞こえたので、殻ごと砕いてダシを取っているのか。
    麺もスープによく合っている。ただ、どうしても伸びてしまう。
    というのも、一際存在感を放っている、半身のロブスターが非常に厄介。殻入れが出されるが、それ以前にまず食べ方が分からない。
    尾の方から身が剥がせたので、そこから食べ始めたが、どこまでが可食部位か? 硬い部分と格闘したり、海老味噌をほじくったり。
    早い話が、見映えはいいが食べづらい。悪戦苦闘するうちに、麺が伸びる。おしぼりがあるので、手が汚れるのは構わないんだが。

    一方、ロブスター以外の具も秀逸。とくに、チャーシューは柔らかく絶品。決して大きくはないが、枚数が多いので存在感がある。
    メンマも力強いスープに負けない味付けで、きっちり存在感を見せている。長ねぎは小口切りだが、厚さにばらつきがあるのが気になった。
    スープを飲み干す段になって気付くが、胡椒が効いており意外とスパイシー。

    半額クーポン(1100円→500円)を使用。
    他の客はすべて白い丼だが、私のは甲殻類の殻を思わせる表面がざらついた金色の丼。
    区別というか、むしろチャーシューをおまけしてもらった感が強い。

    店はビルの3階にあって、5階の「鬼そば 藤谷」のセカンドブランド。店主で芸人のHEY!たくちゃんは、基本的にこちらの厨房に立っている。
    昼営業最後の客だったからか、店主自ら外のエレベーターまでお見送り。
    予想外の出来事に、言葉に詰まって「ごちそうさま」すら上手く発声できなかったわ。

    2019年9月、消費税増税に先駆けて麺類100〜200円値上げ。