• 味玉入り焼きあご塩らー麺(940円)

  • 2020年12月9日(木)

    昨日は出社ついでにランチでこちらの店を初訪問。

    11時50分に到着すると、店の前では4名の先客が入店待ちの状況です。

    先ずは店外の食券機で「味玉入り焼きあご塩らー麺」の食券を購入して最後尾に並びます。

    その後人数確認に来た店員さんに食券を渡し、並び始めてから4分ほどで店内に案内されました。

    そして、焼き干しの香りが充満した店内で待つ事5分ほどで待望のラーメンが到着です。

    茶褐色に燻んだスープには香味油が浮いていて、縮れた中太麺の上にはチャーシュー、味玉、メンマ、乾燥海老を添えた白髪ネギ、水菜が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、穏やかな塩味を感じると共に焼き干しの強い風味が舌を瞬時に襲います!

    外の看板によると、出汁は豚の拳骨に焼きあごが主体の魚介系との事ですが、焼き干しの香ばしい風味が味わいを圧倒的に支配しています。

    一方、動物系は豚の他にも鶏を若干含んだ白湯出汁と思われますが、あくまでも焼き干しの風味を底上げする為に少量加えている印象です。

    尚、スープからは昆布の甘味や椎茸の風味を感じるものの、煮干しや魚介節は風味が焼き干しとシンクロする為に舌で存在を確認する事は出来ませんでした。

    因みに、スープに浮いた香味油は、恐らく大量の焼きアゴを長時間揚げる事で風味を移した白絞油と思われます。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺がほど良い硬さに茹でられていて、コシや風味には些か欠けるもののスープの味を着実に届ける役割を果たしています。

    麺だけだと特徴に欠ける印象が否めないものの、スープが主体のラーメンと捉えるとある意味潔い組み合わせに感じます。

    次にチャーシューを食べてみると、薄切りのレアチャーシューと若干厚めにスライスしたロール煮豚の二種類です。

    どのチャーシューも脂身の少ない部位を使っていて、レアチャーシューは香辛料や燻製らしき風味を帯びているのでパストラミに近い味わいに感じます。

    そして、最後に味玉を食べてみると、半熟の黄身は僅かに固まり気味な仕上がりで、微かな塩味を帯びている為に黄身の濃厚な旨味が舌に素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、極めて丁寧に作り込まれた味わいで、多店舗展開しても尚強い人気を誇るのも納得出来る味でした。

    味の系統は全く違うものの、企業マインド的には極めて「つじ田」に近い印象を受けます。

    ただ一方で、店名から容易に想像出来る直球的な味わいで、驚きや感動には些か欠ける感がどうにも否めません。

    改めて訪れる機会があれば、次回は「塩つけ麺」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。