5月に突如オープン、一部界隈で『謎の店』と騒がれていたラーメン屋。その名も。
《豚骨ラーメン》
店名が豚骨ラーメンで、提供するのも豚骨ラーメン。そりゃそうだ、これで鶏白湯の店だったら愚地独歩でなくとも「何だァ?てめぇ」とキレること請け合い……いや、そういう事じゃない。
恐らくここまでネットで検索し辛い店名も無いだろう。京都とは言え豚骨ラーメン屋がどれだけあると思っているのか。むしろ検索避けにこの名前を付けた可能性さえある。
実際、店の場所はかなり判りづらい。飲食店が密集する百万遍の南西なのだが、今出川通側からも東大路通側からも見えづらい場所で隠れるように営業している。ローソンの横にある小路の奥、と言えば判りやすいか。
で、ここの店。卓上トッピングのバリエーション、やたらとデカい拉麺鉢、そしてラーメンそのものの内容、全てにおいて既視感が強い。そう、GACKTが年イチで食べる店として知られる、三条木屋町の某老舗みたいな。
それもその筈で、件の店出身の方(女将)が独立オープンしたのが、この《豚骨ラーメン》なのだそうな。
臭みは無いが濃厚で、野菜の甘みが強いスープ。本家の方には一度行って食したきりなので記憶が朧気だが、それよりもさらに甘く濃いように感じた。これが1杯700円(!)。さらにライス(八代目儀兵衛使用)はキムチ等の小鉢が付いて50円(‼︎)。学生の街・百万遍に適った価格と言えよう。
訪店する場合、チョッキリ分の小銭を持ってワンオペに協力するのが望ましいでしょう(無かったら近所のローソンでビッグカツでも買って崩せ)。