ラーメン屋に限ったことではないが、
二文字の漢字のどちらかを
平仮名にする店をよく見る。
雰囲気がある店ほどそういう傾向。
たとえば「勝本」なら、
「勝もと」「かつ本」といった感じになる。
雰囲気が高まるので期待も上がる。
つまり落胆も大きい。
今日の店「勝本」は、普通に漢字表記。
寿司屋や日本料理を思わせる店構えや内装から
どちらかを平仮名にしてもおかしくない。
でも漢字。俺はこれでいいと思う。
いつものように能書きが長くなったが、
メニューはシンプル。
つけそばの店なので、メニューは、
トッピングの違いだけで、つけそばのみ。
食券機の前で悩まずに済む。
ここの特徴は合い盛り。
平麺と細麺の、仲良しハーフ&ハーフ。
おそらくは細部までとことんこだわった
清湯スープはどちらの麺にも相性が良い。
店の雰囲気通り、和のテイスト。
つけ麺もラーメンではあるが、
つくづく、ラーメンは和食だと思う。
まったくもって上品。
なのに物足りなさを感じない巧みな構成。
かといって塩っぱくもない。
まさに、いい塩梅。
良い店で食事をした錯覚に陥り、
店を出ても背筋が伸びてしまう。
ごちそうさまでした。
清湯つけそば:1000円
大盛り:200円