• スパイス・特製ラー麺(1440円)

  • スープの土台はしっかりしており、動物系のコクに複数のスパイスを重ねる構成は意図が明確。2014–2015年のTRY新人賞オリジナル部門で2位に選ばれているのも、この独自路線が評価された結果だろうと感じます。出汁とスパイスの主従関係は拮抗していて、一般的なラーメンとは異なる方向性を狙っていることが伝わってきます。

    注文時にパクチーか玉ねぎを選べるスタイルで、パクチーが得意ではないため今回は玉ねぎを選択。辛味自体はしっかり効いているものの、玉ねぎのシャキシャキとした食感とほのかな甘みが前に出て、スパイスの角を程よく和らげていました。

    特製は具材の満足度も高く、スパイスの刺激によって食べ進めるテンポは良好。ただし後半にかけて味の展開が大きく変わらないため、奥行きという点では好みが分かれそうです。

    とはいえ「スパイスラーメン」というジャンルを一杯の中で成立させている完成度は確か。コンセプトに共感できるかどうかが評価の分かれ目で、ハマる人にはしっかり刺さる一杯だと思います。