今回いただいたのは、背脂まぜそば。
まず目の前に置かれた瞬間のインパクトがすごい。
丼の上にたっぷりとのった背脂。見た目は完全にジャンク。カロリー?今日は考えない日です。むしろ“背脂補給”という名のご褒美タイム。
中央の卵黄を割り、全体を一気に混ぜる。
背脂、タレ、卵黄が絡み合い、麺一本一本に濃厚な旨味がまとわりつく。口に運べば、まず感じるのはコクの塊。背脂の甘みと醤油ダレのキレがぶつかり合いながらも、絶妙なバランスでまとまっている。見た目ほどくどくなく、意外とスルスルいけてしまうのが危険。
シャキシャキのモヤシがいい仕事をしている。
濃厚な味の中で食感のアクセントになり、重さをリセットしてくれる存在。そこに卵黄のまろやかさが加わることで、全体がさらに一段深い味わいへと変化する。
気づけば夢中で食べ進め、気づけば腹パン。
満腹なのに、満足感がしっかり残る一杯。
ここは家系の店。
本来なら豚骨醤油を頼むのが王道。でも毎回、このまぜそばとで本気で悩む。それくらい完成度が高い。
平日ライス無料というのも嬉しいポイント。
燻製されたチャーシューは香りが抜群で、口に入れた瞬間ふわっと広がるスモーキーな風味がたまらない。背脂まぜそばの濃厚さとはまた違う、肉の旨さをしっかり感じられる。これを白飯に乗せれば、もう一つの主役級。
そして何より——
この店の一番の魅力は、大将の人柄かもしれない。
丁寧で温かく、常連にも初見にも変わらない距離感。
料理だけでなく、空気ごと心地いい。
「また来よう」と思わせてくれるのは、味だけじゃない。
背脂で満たされ、腹も心も満タン。
やっぱりここ、いい店です。