再訪で
美化した想ひ
散り果てる
幻想と知る
過去の依代
ラーメン心の短歌
駒沢「ふくもり」へ。
こちらは数年ぶりに再開した新本店。
先代店亡き後、銀座、新本店とたまに通うが…
いつもの「中華そば大盛り」をオーダー。
待つ事しばし。
こちらは「せたかや」系列のチェーン店だが、先代の本店は「街中華」の景観もあり、趣きがあったが、先代店の畳座敷を再現したりはしているがやはりこざっぱりしている。
そして着丼。
味はどおか?
まずは風景
変わらぬ佇まい
昔のままだ。
そしてスープ
煮干しが薄い
奥行きがない
もしかしたら2店舗体制のなったので工場生産になったか?
そして麺
柔らかい
そして煮豚
硬い
少し複雑な想いを感じながら「の様なもの」を完食。
接客も衛生面もちゃんとしているのだが…
ララランドの様にやはり再会が新たに進展していく物語を創っていく事はないのか。
一度割かれた白紙の様に、「再会」は純白のまっさらな継ぎ目のないものにはならないのだ。
昔途切れた麺恋は、心半ばで途切れた恋愛様に、望んでいた再会にそぐわない心情を描くのであった。
永く生きていく、という事は、増えゆく「再会」に「過去」と言う重しを乗せては耐えゆかない、という事なのだろう。
この一杯はそれを教えてくれた。
ご馳走様でした。