青は食欲減退の色、そう言われながらも敢えてその色を使ったメニューは昔から存在する。
例えば古くはブル―ハワイ。
ここ10年くらいは、かつては原宿の裏通りにあり現在は池袋PARCOに入っているニコニコ本社の食欲減退ブルーカレーがその筆頭だろうか。
ラーメンの世界にもある、青いラーメン!
とうとうそれを食べてきた。
元々渋谷にあり、最近浜松町に移転した【吉法師】というラーメン屋の「鶏清湯青」というメニュー。
外壁、店内床、壁、カウンターと白で統一し、差し色的にカウンター上にリーフを配したお店のデザイン、スタッフの服装や雰囲気まで恐らくはハワイ辺りにありそうなお店をイメージしてるんだろうが、見た目的には全く味の想像が付かない青いラーメン、果たしてお味の方は?
チキンの味が前面に出た美味しい塩ラーメンだった。
鶏清湯(ちんたん)と、この店オリジナルの青い塩ダレを混ぜた塩ラーメンの様で、塩味よりも鶏の味に重点を置いているんだろうなと感じる。
トッピングの鶏チャーシューもボソボソではなく瑞々しい、そしてスープにかき消されない程度の程良い塩味。
スープの底には恐らく鶏の臭みを取る為であろう細かくみじん切りにされたニンニクが少量入っていた。
このお店にはもちろん、青くないメニューもある。
鶏白湯、煮干し清湯、真鯛白湯とスープのベースも豊富。
また、鶏清湯にフルーティーな果汁を入れた鶏清湯白葡萄や鶏清湯桃など、名前を聞いても味の想像が出来ないメニューも沢山ある。
12時オープンで12時15分には待ちが出ている程度の混雑。
中には触手が伸びなかったと見える、見た目普通の麺を食べている人もいたが、多くはこの見た目奇抜なラーメンを食べに来ている客だった。
鶏清湯白葡萄、鶏清湯桃、真鯛白湯に興味がわいてしまったので、きっとまた来る。