• 打ち立て中華そば(塩)(800円)

  • 2022年3月13日(土)

    昨日は横浜駅から東横線で移動して2軒目にこちらの店を初訪問。

    西日暮里店は訪問済みではあるものの、こちらは味が異なるとの事で試しに訪れてみました。

    15時34分に到着すると、昼食時を過ぎている事から店内の席は僅か3割程度の埋まり具合です。

    先ずは「打ち立て中華そば」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと共に味の選択を尋ねられました。

    若干悩んだ末に今回は「塩」を選択すると、席で待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。

    琥珀色のスープは鈍い燻みを帯びていて、不規則に縮れた太麺の上にはチャーシュー、メンマ、刻みネギ、小松菜が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、適度でいて丸みを帯びた塩味と共に、極めて複雑でいて重厚な出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁には相当な種類の食材が使われていると思われるものの、私個人的には豚や鶏の動物系と生姜が強めに出ている様に感じます。

    また、乾物魚介や野菜類も使われているとは思われるものの、それらは奥底に存在しつつも旨味の層に厚みを与えている印象です。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの太麺が若干硬めに茹でられていて、モチモチとした弾力と共に小麦の瑞々しい風味を感じます。

    そして、縮れた太麺にはスープが薄らと絡み込み、噛み締めるとスープの塩味が混ざる事で小麦の甘味が舌に一際鮮明に伝わります。

    次にチャーシューを食べてみると、小振りな豚バラ肉の煮豚がまるで角煮の様に分厚くスライスされています。

    肉質はホロホロになるまで煮込まれていて、口に入れると瞬時に解れると共に溶けた脂身のコクや甘味が舌に鮮明に浮き上がります。

    食べ終えた感想ですが、旨味が極めて豊富ではあるものの、西日暮里店の様な何かが突き抜けた様な独創性には些か欠ける印象です。

    ネオノス風に仕上げるのであれば、私個人的にはシンプル且つ特定の素材にフィーチャーした設計の方が伝わり易い様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、今回は選択から漏れた「打ち立てつけめん」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。