• 元祖醤油(並)(620円)

  • せっかくなので大館でもう1杯。
    弘前「八助」の本店にあたる店。以前はもう少し西のイオンタウンがある辺りに店舗があったが、何年か前に移転して現在の場所になった。
    道路を挟んで向かいには大館の人気店「佐藤中華そば楼」が店を構えており、好戦的姿勢が伺える。

    13時過ぎの訪問でカウンター9席に小上がり4卓が満席で待ちも出る人気店。

    券売機や店のレイアウトは八助に似ている。厨房は八助よりも大分広く、スープが入った大きな寸胴が何個もあった。ここで仕込みを行い、弘前まで運んでいるのか。

    スタッフは短髪痩せ型の男性と、大柄な男性の2名体制。あまり愛想はない。店主らしき前者の男性は以前八助でも仕事をしていた。

    メニューは若干異なっていて、あっさり煮干しの「元祖醤油」と、豚骨煮干の「ゴクニボ」、豚骨メインの「とんこつ醤油」に、二郎系の「ガッツリ醤油」。

    ゴクニボが人気のようだが、連食だったのであっさりの元祖醤油(並620円)を頂いた。

    スープは濃いめに醤油ダレを効かせた煮干ベースのスッキリ味。煮干由来の酸味がありさっぱりといただける反面、旨味に複雑さがなく抑揚に乏しい印象を受けた。

    麺は八助でもお馴染み、超多加水すべすべふにゃもち中太ストレート。最早うどん。賛否が分かれる麺だと思うが個人的には好きな麺である。細麺もあるようだが、注文時に申告しないと自動的に太麺になるようだ。

    チャーシューは例によってバラ肉を短軸方向に薄くカットしたものが5枚。保存状態によるのかドライな食感で、水分と一緒に旨味も飛んでしまっていた。

    卓上にある豆板醤を入れてみたら劇的に味が変わった。出汁味は弱くなるが、ビリっと酸味が効いた刺激的な辛さが後を引く。

    八助より本店のここにくる理由があるとしたら、「ガッツリ」かな。もう一度訪問してみることにしよう。★3つ。