• 中華そば(600円)

  • 尾道ラーメンの人気ナンバーワン店。春秋の観光シーズンや休日には長蛇の列ができる。なので地元民は店食はせず、もっぱら持ち帰りを注文し、自宅で調理して食べる。

    ちなみに朱さん(しゅうさん)でのメニュー表記は「中華そば」で、店主自らも「うちには尾道ラーメンは無い」とのたまう。

    本日は久しぶりの店食。焼きそばに続いての中華そば。醤油のキリッとしたスープ。大ぶりの背脂がゴロゴロ浮かぶ。世間で語られる「尾道ラーメン」は魚介風味のスープとされているが、朱さんのスープは魚介系不使用。魔法の粉はしっかりめの昭和スタイル。

    尾道の中華そば屋ではどんぶりでカエシとスープを合わせるのではなく、あらかじめ双方を寸胴で合わせているところがよくある。ここもその方式のため、1日のうちに味の少なからぬ変化がある。今日は営業開始間なしに食したためか若干ライトな味わいだった。タイミングによっては驚くほど醤油辛いこともある。

    麺は店主の妹さんが担当する自社の製麺所での自家製麺。中太平打ち麺でムチムチ食感の独特の麺。

    具は青ねぎとコリコリ系のメンマ数本、大ぶりのもも肉焼豚が1枚、普段は特大のペラペラだが、今日のは少し小さめだったからかいつもよりは厚めにカットしてあった。

    頼まないとレンゲは供さない。私は元より必要としないので、麺をすすり、どんぶりから熱々のスープを吸い込み、ほどなく完食。完飲はしなかった。ブレは大きいお店だが、変わらず美味しかった。ご馳走さま。