• 黒出汁(1650円)

  • 3年前に味わったときより、明らかに景色が変わっていた。
    複数の動物系が幾重にも積み上げられ、そこへ魚介類と香味野菜が織り込まれ、黒出汁の醤油はキレを失わない。
    足し算という言葉では片付けられない緻密さで、とりわけキノコの滋味が全体を静かに束ねている。
    スープの飲み始めと飲み終わりで表情が移ろうグラデーションも見事で、最後の一口まで密度が落ちない。
    席を立ってもなお、余韻が残り胸が震えた。