• 特製背脂煮干しそば(限定)

  • とても寒い雨の日。ビルの間は風も強くて、テレビで高岸さんが巨大扇風機にかざしていた折れない傘が必要な感じ。下手にかざすと傘が折れそう。
    (一度おちょこになりました。。)

    それでも、お店が用意する食材が無駄にならぬよう歩を進めます。
    (なんて言うと大袈裟で、単にお腹すいただけw)

    焼き鳥屋さんのランチラーメンはもう本格派もいいところ。地下のお店でメニューは地上にも出ます。これが営業している印。

    塩、醤油、坦々麺。どれも一度ずつ食べているような。醤油はサンマ節かなんかの特殊なものだった気がするので、醤油にするかな?そんな感じでピットへの階段を降ります。

    例えにくいものを書くと、扉の向かい。小さい簡易の庭に信楽焼の小さな狸が、吹き抜けの天井からの雨に打たれている。。シュール。

    さて、引き戸に見えない引き戸を開くと真っ暗な中に柔らかなスポットライトが見えます。それに照らされたカウンターのある広めの空間へ。

    思ったより人がいました。近隣の方かな?

    メニューを見ると、

    「1日6食限定、宮崎牛背油と濃い口煮干しスープ」

    なんていう背脂煮干しそばがあり、聞いたらまだ残っているそうなので、特製のそれにしました。

    いや、驚くべきなのです。ここは焼き鳥屋さんなんだから笑

    夜のあまりで鶏や鴨なら分かるし、鶏ガラが余るのも分かりますが、宮崎牛と煮干しは余らないはず笑

    そしてこれが一口目から異彩を放つもの。スープを飲むと「!」マークが浮かびます。煮干しが濃い。味も濃い。。濃い口とはこれか、と。煮干し量が普通じゃない。煮干し専門店まではいかなくてもかなりの煮干し。

    これに油膜と背脂。しかし全然くどくない。これがブランド牛のなんたるかなんですね。煮干しとケンカせず厚みが加わります。

    そこに合わせたのが胚芽の粒がいっぱいの麺。この麺がそこらのラーメン屋さんより遥かに美味しい。ぶっちゃけ隣のいなりさんも奇抜さを除いたら勝てない。

    そはさて肉類は流石の仕上げ。薄切りビーフの低音調理は最初に味玉の上に載せてサルベージしておきます。お肉は鶏、鴨があり、鶏は後から燻香が。鴨はレアなロースト。柔らかく煮た豚バラは焼き目がついている。どのお肉も楽しめます。

    あとは特製ならではの鶏海老ワンタン。大葉が入っていて美味しいです。大きめなのが2つ。食べ応えも。

    あとは味玉。これも鶏屋さんならではの玉子料理なんでしょう。ここは君をねっとり固めて、しかし目立つのはぷりぷりの白身。白身が美味しいとかあまりないなぁ。

    独特な煮干しと背脂のスープもひょいひょいいけるもので、流石の6杯限定。。後から来た人が「煮干し切れたの」とか言っていたので5-6杯目だった模様。これはラッキーでした。

    うーむ、総合的に満足。お水の器も底から水滴が天に登るようなデザインの凝ったもの。流石にカウンターも古びてきたけれどそれはそれというか、後発のお店という感じもなくなりつつあります。

    スープと麺だけでもいいし、載せものとスープもいい。何をやらせても良いこのお店。限定もどれも美味しいので、ここ三鷹ではピカイチです。