• らーめん並+チャーシュー(950円)

  • 2021年6月6日(日)

    昨夜は友人のリクエストで2年1ヶ月振りにこちらの店を訪問です。

    17時02分に到着すると、店の前では8名の先客が入店待ちの状況です。

    外で待つ事12分ほどで店内に案内され、私は「らーめん並」に「チャーシュー」、友人は「らーめん大」と共に「ライス」の食券を購入しました。

    そして、好みを問われて2人共「普通」と伝えると、席で待つ事12分ほどで待望のラーメンが到着です。

    淡茶色に濁ったスープには刻みネギと鶏油が浮いていて、短い平打ち中太麺の上にはチャーシュー、ホウレン草、海苔が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、家系的には穏やかな醤油の風味や塩味と共に、動物出汁のミルキーなコクや旨味が口の中に広がります。

    出汁は豚骨や鶏と思われますが、私が味わう限りでは豚骨が強めに効きつつも、その中で鶏の風味が輪郭を鮮明に保っている印象です。

    一方、醤油ダレは微かに塩角を残しつつも穏やかに効いていて、動物出汁のコクや風味を遮断する事なく堅実に底上げしています。

    総じて言うと、油分やコラーゲンで塩味を抑え込むと言うよりも、寧ろ塩味やコラーゲンを抑える事で肉質から出た風味を際立てている様に感じます。

    次に麺を食べてみると、若干多加水寄りの中太麺が適度な硬さに茹でられていて、モチモチとした歯応えと小麦粉の風味をバランス良く備えています。

    麺は「酒井製麺」製ですが、スープの味わいが控えめである為に、寧ろ「吉村家」直系店で戴いた時よりも麺自体の風味を一段と鮮明に感じます。

    次にチャーシューを食べてみると、豚肩ロースの煮豚が若干厚めにスライスされています。

    肉質はホロホロになるまで煮込まれていて、噛み締めると適度に与えた塩味と共に赤身の旨味や脂身の甘味が舌に至って素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、今改めて食べると実に良く出来たラーメンである事が理解出来ます。

    誰でも食べ易い様にバランス良く仕上げつつも、家系としての根幹を極めて実直に踏襲した味わいです。

    嘗ては今一つ中途半端な家系に感じたものの、2年の歳月を経て漸くこの味の良さが分かる様になった気がします(苦笑)

    そう言えばルーツである「本牧家」には未だ行けていないので、機会があればこちらと「本牧家」を是非食べ比べてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。