冷やし担々麺（1080円）

自家製の芝麻醤とラー油、リンゴ酢とハチミツで味を調えた、冷製担々スープ。麺は中細麺。かなりコシが強く、量は少なめ。キンキンに冷えている。
中央に肉そぼろ、白髪ねぎ、きゅうりの細切りで小さな山を作り、そこにトマト、揚げたズッキーニ、みょうがの甘酢漬け、おくらと夏野菜を立て掛ける。
両脇にはレタス、水菜、赤玉ねぎをサラダのように盛り付け、砕いた揚げカシューナッツを適度に散らしたら完成。見た目に美しい。
併せて、花椒のミルが出されるので、好みの痺れ具合に調整できる。

スープの量は少ないが、とにかく胡麻の風味が濃厚。ラー油は意外とピリ辛。とはいえ、マイルドな辛さに上手く味を調えてある。
リンゴ酢でさっぱり感を出し、ハチミツの甘さを隠し味にする憎い演出。
そして、花椒で痺れを調節すれば、自分好みの一杯の出来上がり。もちろん、花椒を挽かずとも充分美味いんだけどね。
辛さは無しから増しまで調節可能。これがベストだと思うけど。

肉そぼろは大粒だが、あくまで脇役。主役は趣向を凝らした夏野菜たち。とくに、みょうがの甘酢漬けがさっぱりして美味しい。
揚げカシューナッツも非常に効いている。香ばしくて食感もいい。
スープの量は少ないので、最後はまぜそばのように和えてから完食。
中華の技法を用いた本物の冷やし担々麺。
季節限定。といっても、5月下旬から9月下旬までなので、提供期間はかなり長い。

余談だが、戸塚といえば「麺や 太華」が設備不具合を理由に、8月下旬からずっと休業している。
阪東橋に2号店を出したのは1年も前なので、その影響だとは思えないが……
再開する気配がないので、心配ではある。