• ラーメン(950円)

  • 2020年11月7日(土)

    昨夜は友人と解散した後にこちらの店を初訪問。

    勿論「凪」には何度も訪れた事があるものの、ゴールデン街の本店に訪れたのは今回が初めてです。

    20時03分に到着すると、店の前に待ち客は見当たらず、店内に入ると僅かに空席が目に付きます。

    先ずは「ラーメン」の食券を購入し、席に着いて店員さんに食券を渡すと待つ事16分ほどでラーメンが到着です。

    半透明のスープには煮干しの鱗の破片が大量に浮いていて、不規則に縮れた太麺の上には一反麺、チャーシュー、ザク切りのネギが乗っています。

    そして、中央には小さな煮干しが添えられていて、その周辺には唐辛子の粉末を含んだ赤いタレが少量掛かっています。

    先ずはスープを飲んでみると、仄かに帯びた甘味と共に強烈な煮干しの風味が舌を鋭く直撃します!

    甘味の正体は恐らく味醂や牛骨出汁と思われますが、この甘味と煮干しの風味が重なる事で他店には無い独特な味わいを醸し出しています。

    以前に「イチカワ」で食べた時にも感じましたが、濃厚な煮干し出汁に甘味を若干加えると味が一段と纏まる様な気がします。

    一方で、煮干しの風味が強烈な割に雑味はさほど強くなく、塩味も適度に抑えている為に無理なくグイグイと飲めてしまいます。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの太麺が硬めに茹でられていて、噛み締めると緻密でいて不規則な歯応えと共に小麦粉の仄かな風味を感じます。

    硬めに茹でた太麺である為にスープの絡みには些か欠けるものの、太麺ならでは風味を感じる為には寧ろこの程度の絡み具合が丁度良い様に感じます。

    因みに、こちらの一反麺は他の支店に比べると何故か猛烈に大きいです!(笑)

    次にチャーシューを食べてみると、低温調理で若干レア気味に仕上げた豚肩ロースが若干厚めにスライスされています。

    肉厚である為にスープが纏わり難いので、煮干しの風味に遮られる事なく豚肉の旨味や脂身の甘味が舌に素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、今まで他の支店で食べた味に比べて何故か一段と美味しく感じました。

    店舗展開を遂げた「凪」は今やセントラルキッチンに移行していて、私が見た限りでは本店であっても独自に出汁を炊いている形跡は見当たりません。

    従って、本来であれば店の間で味に大差は無い筈ですが、本店のスープからは何故か他の支店に比べて甘味を若干強めに感じます。

    また、一反麺は支店と明らかにサイズが異なるので、セントラルキッチンで作った生地を持ち込んで店で裁断しているのだと思います。

    あとは、狭い店内の独特な雰囲気が味の違いを錯覚させるのかも知れません(笑)

    今度は煮干し好きな友人でも誘って改めて訪れてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。