• 濃厚つけ麺(900円)

  • 2020年9月1日(火)

    昨日は出社したついでにランチでこちらの店を初訪問。

    11時57分に到着すると、店の前では先客3名が入店待ちの状況です。

    先ずは「濃厚つけ麺」の食券を購入した所、最後尾に着いた瞬間に先客と一緒に店内に案内されました。

    そして、カウンター席に着いて待つ事10分ほどで待望のつけ麺が到着です。

    艶やかな太麺の傍らにはスダチと海苔が添えられていて、茶褐色に濁ったスープの中にはチャーシュー、メンマ、刻みネギが入っています。

    先ずは麺だけを食べてみると、中程度に加水した太麺が僅かに硬めに茹でられていて、噛み締めるとほど良く弾力のある歯応えと共に仄かな小麦粉の風味を感じます。

    加水率を中庸に設定する事で、食感と風味を上手く両立している様な印象を受けます。

    次にスープを飲んでみると、醤油や出汁の旨味に加えて唐辛子の辛味が適度に効いていて、つけ麺では定番の強い酸味や加糖による甘味は一切感じられません。

    出汁は豚骨と鶏による動物系に魚介節を主体とした魚介系と思われますが、濃厚な旨味の背後に自然な甘味を感じる事から若干昆布も使われている様な気がします。

    全体的には魚介節の風味がやや強めである一方で、動物系の旨味やコラーゲン分は抑え気味である為に、豚骨魚介系つけ麺にしては比較的サラリとした仕上がりです。

    そして、麺にスープを漬けて食べてみると、スープが麺に過剰に絡み過ぎないので、スープの味わいをほど良く感じつつも噛み締めると小麦粉の風味が舌に仄かに伝わります。

    一方、途中で麺にスダチを絞って食べてみると、柑橘類による爽快な風味をほど良く帯びるものの、スープに漬けると残念ながらスダチの存在感は殆ど感じられません。

    食べ終えた感想ですが、濃厚でありながらも思いの外に後味がスッキリとしていて、長年愛されるのも納得出来るバランスに優れた味わいでした。

    ただ、非の付け所が無い纏まった味ではあるものの、豚骨魚介つけ麺が氾濫する現在ではもはや印象に強く残る特徴的な味わいではありませんでした。

    一方で、通勤途上や家の近所にあったとすると、頻繁に通ってしまいそうな飽きの来ないホッとする味わいだったと思います。

    また出社した際につけ麺が食べたくなったら改めて訪れたいと思います。

    ご馳走さまでした。