• ラーメン(630円)

  • デフォルト。

    そう、あれは支店だったのだ。
    本店があったのだ。
    すぐ近くに。

    周りのお店を探していて気づいた。
    だって、支店とか看板とかに全然書いてないし、造りも年季入ってて、如何にも本店でしょ。

    とにかく、本店は食べておかないと。
    ゆめタウン八女のすぐ横に本店はあった。

    年季は入っているが、先ほどの店ほどではない。
    どうみてもこちらの方が新しく綺麗。
    中に入ると、ご夫婦らしきお二人で切り盛りされている。

    メニューをみてみると、内容が違う。
    ワンタンメンなど無いのである。
    しかも、ラーメンの価格が30円づつ高いし、飲めるように焼鳥まで置いているではないか。

    ラーメンは大将が、奥さんは焼きめしを作ってある。
    焼きめしもあちらにはなかったんだけど。

    ワンタンメンで比較したかったが、無いのでデフォのラーメン。

    違う。
    見た目から明らかに違う。
    スープの色があちらは白濁に近い白っぽい色だったのに対し、本店は茶褐色。
    醤油ダレが強いだろうと予想がつく。

    正解。
    やはり、支店より味が濃い。
    豚骨濃度は同じ位なのだが、元ダレ感が強い。

    これはこれで美味しいラーメンだ。
    だが、先ほど食べた素朴感いっぱいのラーメンとは別物と感じる。
    味が濃いので、より若者向けとでも言うべきか。

    お会計をしようと奥さんのところに行くと、『ラーメン630円ですね』
    とニッコリ。

    ・・・やられた。
    否、殺られた。

    筑後弁炸裂、再び。

    ・・・素晴らしいお店だ。

    お店を出ると、換気扇から焼きめしの香ばしい香りが漂っていた。