• 小ラーメン(780円)

  • 先日の健康診断の問診中も、「いや、年も年ですから」なんて言われ、職場でも「年齢のことを考えて仕事をしないと」なんてことを言われ、決して「自分は実年齢よりも若い」なんてことを思っているわけでは無いが、さほど年齢を気にしたこともなかったので、そろそろ自分の年齢を自覚して、受け入れていかないといけないのかしら、なんて思い始めた今日この頃。けどまだまだチャレンジしたいこともあるしなぁ、なんて思いながら、久しぶりの豚山。

    久しぶりだったので、店員のお姉さんに「ニンニクは?」と聞かれて、ああそうだった、好みをオーダーするシステムだったのだ、なんてことを思い出したものの、他になにがあるのか咄嗟に出てこず、「ニンニクはください、あとは・・野菜を・・えっと・・多めで・・」なんて言いながら、壁のオーダーに関する張り紙をキョロキョロ探したりしていると、店員のお姉さんに「え、大丈夫ですか?」と聞き返される。え、大丈夫って何?なんて思っていると、もう一度、「大丈夫ですか?」と尋ねられる。え?だから大丈夫ってなんですの?なんて改めて思っていると、「野菜多めは450グラムですけど大丈夫ですか?」と、きっちり意味がわかるように尋ねられた。え、いつも食べてるから大丈夫ですけど!なんて思いながらも、は!もしかして、このお姉さんも「いいお年なのだから、野菜450グラムなんて食べられますのん?」なんて意味で聞いてきたのか!がびーん!なんてショックを受けつつ、だ大丈夫ですとも、あとアブラも多めでね!とオーダーする。

    ショックを受けながら待っていると、ショックが抜けきる前にご提供。とりあえずしっかりと麺ともやしをひっくり返し、ついでにチャーシューを底の方へ押しやる。豚山のチャーシューは、スープにしっかり浸らせて温めるとトロトロになって絶品になるからなのだが、加えて、前半にチャーシューを食べてしまうとお腹が膨れて後半間違いなくつらくなるので、麺を食べ切ってから最後に食べるという作戦でもあったりする。さすが亀の甲より年の功、なんて思いながらも、年とともに食が細くなってきた自覚はあるんやん、なんて、終始年齢のことで頭がいっぱいになりながらも美味しくいただく。

    結局ショックが抜け切らぬまま家に帰り、お店での顛末を話すと、「いや、オーダーの仕方がよくわかってない感じでキョロキョロ壁のメニューを眺めたりしてたから、ははーんこの人きっと初めての来店なんだわ、ウチの野菜多めは普通の大目どころの騒ぎじゃ無いのよ!と教えてくれたんじゃない?」と言われ、そうか!そうだ!きっとそうだったのだ!と、年齢の割りに頭の柔軟さを見せて窮地を脱することができた。

    久しぶりの豚山、大変美味しゅうございました。明日の朝、胃もたれしてなければまだまだ自分は若いのだと思って生きていくことにする!