• 醤油白湯(900円)

  • 謙虚なのに沁みるスープ
    コシが抜群の麺

    飽きずに食べ進めるには十分な条件だった。

    無我夢中に箸を進める。
    鶏チャーシューに舌鼓を打っていると、
    ふと器に描かれた梟と目が合う。

    「お前...じゃないよな?」

    並の鶏肉には出せない歯応えと肉感を前に良からぬことを考える。

    気を取り直してメンマに手を出すと、
    白樺を彷彿とさせる美しい佇まいの穂先メンマだった。

    「梟と白樺」
    そうか。
    今眼前に広がる器には、冬の北海道が広がっていたのか。

    試される大地に感謝を込めて店を後にした。